第1章
旧校舎のディアボロス
第8話 はぐれ悪魔祓い
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。てめぇらクソ虫を狩ることが、俺の生きがいだ! 黙って俺に殺されりゃいいんだよぉ!」
「悪魔だって、相手を選びますわ」
副部長が目元を鋭くして言い放つ。
「いいよ! いいよ、その熱視線! ああ、これは好意? いや殺意ぃ? ンヒヒヒヒヒ! 殺意は向けるのも、向けられるのもたまらないねぇ!」
「・・・・・・調子に乗ってると死ぬぜ」
「殺せるものなら殺してみろよ!」
「なら、消し飛ぶがいいわ」
醜悪な笑みが張り付いていた神父の顔が急変し、その場を飛び退いた瞬間、黒い魔力がその場に当てられ、床の一部を消滅させた!
やったのは当然、魔法陣から現れた部長だった。
「私のかわいい下僕をかわいがってくれたみたいね?」
部長は凄まじい殺気を神父に放つ。相当キレてるな。
「おおぉ! これまた真打ち登場? はいはい、かわいがってあげましたが、それが何かぁ?」
「大丈夫、イッセー?」
部長は神父の挑発を無視し、イッセーに視線を向けて問いかける。
「・・・・・・はい・・・・・・部長、すみません・・・・・・叱られたばっかなのに・・・・・・俺、またこんなことを・・・・・・」
部長の期待に沿えなかったどころか、こんな面倒をかけてしまったことに、イッセーはうなだれてしまう。
だが、部長は膝を曲げて、うなだれるイッセーの頬に優しく手を添える。
「・・・・・・こんなにケガしちゃって。ごめんなさいね。はぐれ悪魔祓いが来ていたなんて。さっきまで結界が貼られていて、気づかなかったの」
さっき、俺が破ったもののことだろう。
「あぅっ!?」
「何してんだよ! このクソアマ! 結界は、おめぇの仕事だろうがぁ!」
「アーシア!」
神父がシスターを足蹴にしていた。
どうやら、あの結界は彼女が張ったものみたいだ。そして、イッセーの反応からして、彼女が教会へ案内したシスターなのであろう。
部長はスッと立ち上がると、鋭い眼差しで神父を睨みつける。
「私は、私の下僕を傷つける輩を絶対に許さないことにしているの。特にあなたのような、下品極まりない者に自分の所有物を傷つけられるのは、本当に我慢ならないの!」
部長から危険な魔力が迸り始める。
「・・・・・・おっとぉ・・・・・・ちょっと、この力、マズくねぇ? つか、かんなりヤバァ・・・・・・!」
部長の迫力と状況でさすがのこいつも焦りだしてきたようだ。
「・・・・・・堕天使、複数」
塔城が鼻を動かしながら言う。
「アッハッハハハハハ! 形勢逆転すなぁ! 皆さん、まとめて光の餌食ケッテーイ!」
状況が好転したと見るや、再びふざけた態度に戻りやがった。
だが、確かに堕天使が来るのはヤ
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