第1章
旧校舎のディアボロス
第8話 はぐれ悪魔祓い
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舌を出して狂ったような醜悪な笑みを浮かべ、光の剣をデタラメに振りながら言う。
この神父、随分と聖職者にあるまじき言動だな?
さっきの神父たちといい──こいつら、はぐれか?
「さぁて。今度こそ、どこまで細切れにできるかぁ、世界記録挑戦と行きましょうかぁ!」
斬りかかってくる神父の光の剣を雷刃で受ける。
「なかなかイカす刀じゃねぇか? 何々、サムライってやつですかぁ?」
「・・・・・・その口、黙らせろ・・・・・・」
「おまえが黙れよ!」
「ッ!」
至近距離から顔面に銃口を向けられる!
「バキュン!」
引き金が引かれるのと、俺が顔を逸らすのはほぼ同時だった。
銃口から放たれた銃弾が俺の頬を掠める。
「ッ!」
すぐさま、神父の顔面に自分の額をぶつけてやる。
「痛いッ!?」
俺の頭突きで神父が仰け反ったところを斬り上げるが、神父に後ろへ飛ばれてしまい、俺の一撃は空振ってしまう。
チッ。言動はアレだが、さっきの神父たちと違い、強いなこいつ。
「いいねいいねぇ。やるじゃん、キミィ。殺しがいがあるじゃん。だから、早く殺されて?」
「・・・・・・はいって言うと思うか?」
「あ、答えは聞いてないんで」
そう言いながら神父は光の剣と拳銃を構える。
俺も奴の行動に素早く対応できるように、身構えた瞬間──。
「なんだっ?」
「魔法陣!」
部屋に紅い光を放つ魔法陣が現れた。
魔法陣が輝き出すと、光の中から人影が俺の隣に躍り出てきた。
「木場ッ!」
「二人とも、助けに来たよ」
「おせぇよ」
人影の正体は木場だった。
「あらあら、これは大変ですわね?」
「・・・・・・悪魔祓い」
「皆!」
さらに、木場に続いて、副部長と塔城も現れた。
「ヒャッホォォォッ! 悪魔の団体さんのご到着ぅ!」
距離を置いた神父が余裕の態度を崩さず、むしろ、獲物が増えたことに歓喜していた。
「悪いね。彼らは僕らの仲間なんだ」
「おおお! いいね、そういうのぉ! うーん、何かいぃ? キミが攻めで、彼らが受けの3Pなのかなぁ?」
「・・・・・・んなわけねえだろ・・・・・・」
「あっ、もしかして、キミが攻め──」
「・・・・・・お前、ホント黙れ・・・・・・」
正直、鬱陶しい。
「ヒュゥゥ。怖いねぇ。そんなに照れな──」
「・・・・・・舌を抜かれるのと、斬られる、どっちがいい・・・・・・?」
「もちろん、俺さまがおまえの舌を斬るだよん♪」
神父の下品な言動に木場は嫌悪の表情を見せる。
「・・・・・・神父とは思えない下品な口だ」
「上品ぶるなよ、クソ悪魔
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