第1章
旧校舎のディアボロス
第8話 はぐれ悪魔祓い
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「「「ッ!」」」
神父たちは再び銃撃を放ってくる中、俺は顔の前で腕をクロスさせる。
銃弾は俺に命中するが、戦闘服がダメージと衝撃を緩和してくれるため、俺は無傷だった。
銃撃が無意味と判断した神父たちは拳銃を捨て、刀身のない剣の柄を取り出すと、柄から光の刀身が現れた。
俺は右手の指輪から魔法陣を出現させる。この指輪は『武装指輪』といい、簡単に言えば、装備を収納できる指輪だ。もう一方の指輪は『洋服交換指輪』といい、こっちは服装用だ。
俺は指輪の魔法陣から、以前はぐれ悪魔との戦いに使用した刀を取り出す。
『雷刃』──兄貴が俺専用に特注してくれた武器だ。
「Slash!」
音声コードを口にすると、鞘から電気が迸り、刀身に帯電していく。
肉薄した神父に居合の一閃。神父は光の剣で防ごうとするが、俺は光の剣ごと、神父の首を一閃する!
神父の首が飛び、残った体が崩れ落ちる。
これが雷刃。帯電による刀身の強化。時間制限はあるが、その斬れ味はご覧の通りだ。
「なっ!?」
「貴様ッ!」
残る二人の神父が前後から光の剣で斬りかかってくる。
背後からの斬撃を雷刃の鞘で防ぎ、正面からの斬撃は刀身で弾き、そのまま振り向きながら、背後の神父を光の剣ごと袈裟斬りで斬り伏せる!
「きさ──」
ザシュッ!
残りの神父が何かを言おうとしたところを、雷刃を逆手持ちに持ち替え、背を向けたまま、背後にいる神父に刀身を突き刺す!
ゴキャッ!
そのまま背負い投げ、背後から神父の首を折る。
「イッセー!」
俺はすぐさま、イッセーのあとを追い、家内に入ろうとしたが、何かに阻まれてしまう。
「これは・・・・・・結界か!」
おそらく、人払いと侵入妨害のためのものだろう。
クソッ! 時間がねえってときに!
俺は結界を何回か斬りつけるが、結界はビクともしなかった。
「・・・・・・やっぱり・・・・・・単純な物理攻撃じゃダメか」
一応、方法はあった──が、正直躊躇われる手段であった。だが、イッセーの身が危ない以上、迷ってられない!
「おい、聞こえるか? ドレイク!」
俺は神器に宿るドラゴン、ドレイクに話しかける。
『なんだよ?』
「いまからおまえの力を使うが、絶対に介入はするな」
そう。俺がいまやろうとしていることは、俺の神器の力を使うことだ。それはつまり・・・・・・ドレイクに肉体を奪われるかもしれないという
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