第1章
旧校舎のディアボロス
第8話 はぐれ悪魔祓い
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せ!」
「ヒュゥゥ。マジマジ? 俺と戦うのぉ? 苦しんで死んじゃうよぉ?」
アーシアを縫いつけていた光の剣が抜かれ、切っ先がこちらに向けられる。
「イッセーさん、ダメです!」
アーシアの静止の叫びをあげ、俺に逃げろって促すけど、俺は構わず神父と向かい合う!
勝ち目はねえ。たぶん、死んじまうかもしんねぇけど──俺を庇ってくれたこの子の前で、逃げるのもねえ──。
「だろぉぉッ!」
「ッ──痛いッ!?」
俺が反撃できるとは思っていなかったのか、神父はまともに俺の拳をくらって、床に倒れ込んだ。
「あぁぁぁ・・・・・・プッ・・・・・・おもしろいねぇ・・・・・・」
神父はすぐに立ち上がってきた。
クソッ。やっぱ、勝ち目がねえな!
いまの一撃も不意討ちだったからだし、もうこっちの攻撃も当たらねぇだろうな。
・・・・・・勝ち目があるとすれば──明日夏。明日夏ならなんとかしてくれるかもしれないし・・・・・・最悪、アーシアだけでも・・・・・・。
窓ガラスを割るなりして暴れ回れば、明日夏も異変に気づいてくれるかな?
「あれ? もしかして、お外にいるお仲間さんが助けに来てくれるかも、なんて期待しちゃってるぅ?」
なっ!? こいつ、明日夏のことに気づいていたのか!
「ざ〜んね〜んながらぁ、僕ちんのお仲間もお外にいましてねぇ。今頃、そいつらに八つ裂きにされてるころだろうさぁ!」
「なっ!? てめぇ!」
「さぁて、どこまで肉を細切れにできるかぁ、世界記録に挑戦しましょうかぁ! イェェアァァァッ!」
神父が光の剣を振りかぶって、飛びかかってきた!
避けようとしたが、足の激痛で膝をついてしまう!
「きゃあああ!?」
「ギャッハハハハハッ!」
悲鳴と笑い声が響き、もうダメだと思った瞬間──。
ズガァァン!
「なっ!?」
「なんだぁっ!?」
突然、破砕音を伴い、部屋の壁が外側から吹き飛んだ!
ヒュッ。
さらに神父に向かって、何かが飛来する!
「ッ! しゃらくせぇ!」
神父はそれを光の剣で払うが、その間に俺を横切り、神父に肉薄する人影が──。
「フゥンッ!」
「ぐぼぉぉあぁぁぁっ!?」
突き出した拳が神父に突き刺さり、神父が後方に吹っ飛ばされ、壁に叩きつけられた!
「──無事か、イッセー」
人影の正体は、以前俺を助けてくれたときに着ていたロングコートをなびかせ、体からバチバチっと青白い電気を迸らせた──外で待っていたはずの明日夏であった。
―○●○―
どうやら間に合ったようだな。
とはいえ、クソッ。無傷じゃねぇか。
確認できるイッセーのケガは──背中の切創と左足
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