第1章
旧校舎のディアボロス
第8話 はぐれ悪魔祓い
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に、アーシアは目に涙を浮かべている。その姿に胸が痛む。
「そ、そんな・・・・・・!? じゃあ、千秋さんも・・・・・・?」
「千秋は悪魔じゃない! 悪魔じゃないけど・・・・・・たぶん、千秋は・・・・・・」
悪魔である俺たちと関わっている以上、千秋ももうアーシアに会うつもりはなかったはずだ。
「・・・・・・・・・・・・ごめん・・・・・・また会おうって約束・・・・・・破るようなことをして・・・・・・」
しかも、その再会がこんな最悪の形になるなんて。
「残念だけど、アーシアちゃん。悪魔と人間は、相容れましぇーん。ましてや僕たち、堕天使さまのご加護なしでは、生きてはいけぬ半端者ですからなぁ」
堕天使? こいつ、いま堕天使って言ったか?
「さて、ちょちょいとお仕事完了させましょうかねぇ」
首筋に光の剣の切っ先が突きつけられる。
「覚悟はOK? なくても行きます!」
神父が光の剣を振りかぶった瞬間、俺の前に躍り出る影が──。
「あぁ?」
「えっ? アーシア?」
アーシアが俺の前に立ち、両手を広げていた。
「・・・・・・おいおい、マジですかー?」
「フリード神父! お願いです! この方をお許しください! どうかお見逃しを!」
「キミィ、自分が何をしてるか、わかってるのかなぁ?」
「たとえ悪魔だとしても、イッセーさんはいい人です! それにこんなこと、主がお許しになるはずがありません!」
アーシアは必死に神父へと主張する。
「ハァァァッ!? バカこいてんじゃねえよ!」
神父が光の剣を縦に一閃。そして、アーシアの服が剣閃に沿ってに切り裂かれた!
「ああぁっ!?」
アーシアは悲鳴をあげ、慌てて腕で前を隠しながら崩れ落ちる。
「アーシアッ──ぐっ!?」
アーシアの前に出ようとしたが、足の激痛で膝が崩れ落ちてしまう!
「このクソアマがッ! マジで頭にウジ湧いてんじゃねぇのかぁ? ああぁん!」
神父がアーシアの顎をつかんで、無理矢理立たせる。
「・・・・・・堕天使の姐さんに傷つけないよう、念を押されてるけどぉ──これはちょっとお仕置きが必要かなぁ!」
アーシアが両手を上げさせられ、袖を光の剣で縫いつけられた。
「汚れなきシスターが神父におもいっきり汚されるってさぁ──ちょっとよくなぁい♪」
「いやあああああっ!?」
野郎! アーシアの体をまさぐり始めやがった!
「・・・・・・やめろ!」
怒りがふつふつと沸き上がってきた俺は、激痛に耐えて立ち上がる。
「おっとぉ! タダ見はご遠慮願いますよ、お客さん!」
「・・・・・・アーシアを・・・・・・はな
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