第1章
旧校舎のディアボロス
第8話 はぐれ悪魔祓い
[3/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いまからおまえの心臓にこの刃をおったてて、このイカす銃でおまえのドタマに必殺必中フォーリンラブゥ、しちゃいますぅ!」
イカレた表情を作り、神父が飛びかかってくる!
「うわっ!」
光の剣の一振りをすんでのところで身をかがめてなんとか躱す!
「バキュン!」
「ぐあぁぁっ!?」
後ろから左足を撃たれてしまい、足に凄まじい激痛が走る!
この痛み!? 撃たれただけだからじゃない!
「エクソシスト謹製、祓魔弾。お味はいかがっスかぁ?」
「くぅっ・・・・・・こんのォォッ!」
俺は神器を出すが、神父は愉快そうに笑うだけだった。
「おおぉっ! まさに悪魔! そのほうがこっちも悪魔祓いの気分が出ますなぁ!」
「でぇぇあぁぁぁッ!」
「残・念!」
ズバッ!
「ぐあぁっ!?」
俺は神父に殴りかかるが、あっさりとかわされた挙句、神父に背中を斬りつけられてしまった!
「ぐっ・・・・・・ぅぅ・・・・・・」
「おやおや、見かけ倒しっスかぁ? というのが一番ムカつくざんす!」
神父がキレた笑いを発しながら、俺にトドメを刺そうとしてきた!
「きゃあああ!」
瞬間、神父の背後で悲鳴があがった。
神父と一緒に後ろのほうを見ると、金髪のシスターが男性の遺体を見て呆然としていた。
そして・・・・・・そのシスターを俺は知っていた。
「おんやぁ? 助手のアーシアちゃん」
神父がシスターの名を言う。
そう。そのシスターは、つい先日出会ったアーシアだった!
「結界は張り終わったのかなぁ?」
神父はアーシアに声をかけるが、アーシアは男性の遺体の惨状に目を奪われていて、聞く耳を持っていなかった。
「・・・・・・これは・・・・・・?」
「そうかそっかぁ。キミはビギナーでしたなぁ。これが俺らの仕事。悪魔に魅入られたダメ人間をこうして始末するんっス」
「・・・・・・そ、そんな──あっ!」
アーシアが初めて神父のほうへ目を向ける。当然、俺のことも視界に入る。
そして、俺とアーシアの目が合ってしまった。
「イ、イッセーさん・・・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・アーシア・・・・・・」
「何なぁにぃ? キミたちお知り合い?」
神父の問いに答えず、アーシアは俺に訊いてくる。
「どうして、あなたが!?」
「・・・・・・・・・・・・ごめん・・・・・・俺・・・・・・悪魔なんだ・・・・・・」
「悪魔・・・・・・? イッセーさんが・・・・・・?」
「騙してたんじゃない! だから、キミとは・・・・・・もう二度と会わないほうがいいって・・・・・・決めてたのに・・・・・・っ!」
俺の言葉
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ