第1章
旧校舎のディアボロス
第8話 はぐれ悪魔祓い
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バいな!
「部長! イッセーを連れて先に行ってください! その魔法陣による転移ができるのは部長の眷属だけでしょう?」
「ええ、そうよ。急いでいたものだから、時間がなかったの。だから明日夏、私たちが時間を稼ぐから、あなたが先にこの場から!」
「俺は自力で逃げれます! いまはイッセーの回収が最優先でしょ!」
「わかったわ。気をつけなさいね、明日夏。朱乃、ジャンプの用意を」
「はい」
「小猫、イッセーを頼むわ」
「・・・・・・はい」
「クソ悪魔共! 逃がすかって──わたたた──痛ぁい!?」
神父が追撃しようとするが、塔城が投げたテーブルが直撃して伸びてしまった。
皆がイッセーを連れてジャンプしようとする中、イッセーとシスターがお互いのことを見ていた。
「部長! あの子も一緒に!」
「それは無理よ。明日夏が言っていたでしょう? この魔方陣は私の眷属しかジャンプできない」
「そ、そんな!?」
イッセーが一瞬、俺のほう見ると、何かを言おうとしたが、すぐに目を逸らして黙ってしまう。
「アーシア!」
イッセーはシスターのほうへ手を伸ばすが、当然届くはずもない。
「はなせ!? アーシアを助けるんだ! はなせ! アーシアァァァッ!」
イッセーはじたばたと暴れるが、イッセーを担ぐ塔城の腕は緩まない。
「イッセーさん・・・・・・また・・・・・・また、いつか・・・・・・どこかで・・・・・・」
シスターは目に涙を浮かべて、にっこりと微笑む。
「アーシアァァアアアアアアアッッ!」
イッセーの叫びが響き渡る中、イッセーたちは光に包まれて消えていった。
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