第56話 家族
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「......かつして芽生えた奇しくも同じ顔をもった者同士の友情は永遠である」
「変なナレーションを付けるな!......なによ儚げで可憐よ似合わないわ」
「それそっくりそのままブーメランになりますね」
「うぐっ!」
そりゃあ、ガサツだし
へんなコレクター魂に日が点くし
あの頭がツンツンした奴には勝てないし
「ミャア」
と鳴く黒猫の目の前で指を叩いて、ちょっかいを掛けるミサカ。
「っでサソリとはどういう関係なのよ?」
「傀儡の師匠と弟子の関係です」
「分かった......何でそうなったのか教えてくれる?」
.......
ポクポクチーン
「ミサカは過去を捨てました......傷心中です」
「おい!!大事な所をはぐらかすな!」
「時代は傀儡です。傀儡王にミサカはなる!です......正確には傀儡女王ですが」
見えない帽子を被りながら、両手を広げた。
風影人形も大の字になった。
ビクッと黒猫が驚いて草むらに逃げ込んでしまった。
どうやら、風影の傀儡が怖いようである。
「あっ......」
型はそのままに暫く沈黙が流れた。
そして、御坂を見ながら一旦停止。
「いや、シャッターチャンスじゃないわよ。猫逃げたし」
「あらら、では」
再び、外套を捲り上げようとするミサカに御坂が鬼の形相で殴りつけた。
「痛いです......このご時世お色気シーンを入れないと人気出ませんよ」
「何の話!?」
「シリアスばかりでは読まれないですよ......でもまあ、お姉さまの身体では......」
「だからってアンタがやらなくても良いじゃない!!」
「展開的には、うふふな温泉旅行や水着回も欲しい所ですね」
「やらないわよ!」
注)6年前、リメイク前の作品でどっちの展開も書いていました。
伝わない?
伝わらなくて結構です!
黒歴史ですから......(原作ストックが切れて、無茶苦茶な展開を書いて時間稼ぎをしていました)
原作ストックがあるって大切
御坂がギャースカギャースカ言っていると欠伸をしながら車販売のアイスクリーム屋を運転している中年男性が通り掛かった。
「何だぁ?」
服装が異なるが双子の口ケンカに見えた中年男性は、御坂達に近づくと窓から顔を出した。
ヒゲを生やした少し頼りなさそうな中年男性だ。
「そこの双子。姉妹ゲンカはよくねーぞ」
「コイツは妹じゃないっ!!」
「オイオイ、冗談でもそんな事言うもんじゃないぞ。ちょっと待ってな」
「?」
そう言うとチョコミントアイスとチョコバニラアイスをコーンに乗せて御坂達に差し出した。
「ほれ。これをやるから仲良くしな」
「アイス?押し売り?」
「人聞きが悪いな。ケースを洗うんでね。よければ食べてくれよな」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ