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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第71話:買い物日和って、どんな日和?
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ィスさん……こんど鏡をご覧になってみて下さい。そうしたら今回の答えが解りますから」
「おいおい酷いなイケメン宰相。ルナリアちゃんは可愛いぞ!」
丁寧な口調でルナリアさんの告白を拒絶したウルフさんに、エウカリスが批難を入れる。
「可愛いのは顔だけだろ。お前(エウカリス)と同じで胸が……」
「くあぁぁぁ……ムカつく! 女を選り好んでんじゃねーよ!」
よ、良かった……私、胸は結構大きいわ。
「イケメンで権力と金を持ってて強力な縁故を得ていない者は選り好み出来ないんだよ。俺は全部持ってるから選り好み放題だ! 羨ましいだろ男共」
「羨ましいっす!」
自習室
(
ここ
)
で絵を描いてる者の半数は男性で、その大半がウルフさんのコメントに眉を顰めてるけど、少数の冗談が解る人達から『羨ましい』との言葉が上がった。
「そうだろう。だったら今日のモデルのソロを可愛く描いて、下の台座も超イケメンに描き上げて実力を見せるんだ! もしかすると専属の宮廷画家として雇われるかもしれないぞ」
「マジっすか!?」
急に室内が響めきだつ。
先刻
(
さっき
)
までウルフさんの発言に嫌悪感を表してた人達も、台座を美化修正し始めた。
もう……ウルフさんだって大概に口が悪いわ。
宮廷画家になんて陛下がお決めになるのに、今回の絵が選考対象になるように思わせるんですもの。
「……で、ウルフ閣下。本当に彼女とかは居ないんですか? 巷の噂では、リュリュ姫様との関係が噂されたり、魔技高の美女との関係とかも噂されてますけど……?」
リュリュ姫様との関係は私も不安だったけど、仕事の邪魔になるって事で本当に気は無いみたいよね。
魔技高の美女ってのは、私が下宿するマンションのお隣さん……リューナちゃんのことだ。
何でも知人の娘さんだったらしく、私との関係を暴露させない為にケーキを奢ったって先日教えてくれたわ。
エリートさんも大変ね。
「魔技高の美女の事は知らん。どうせ気ままにナンパした女の事だろ……記憶に無いね。リュリュ姫の事は……皆には内緒だゾ」
完全なるウソだ。リューナちゃんの事が記憶に無い訳ないし、リュリュ姫様とは本気で何も無い雰囲気だもの。
「イケメンで権力と金を持ってて強力な縁故を得ている俺だが、ただ一つ持ってない家柄ってモノがある。それを手に入れる為にはリュリュ姫は完璧だろう!」
「マジかよぉ〜……俺、リュリュ姫様のファンなのになぁ」
「ふっ、残念だったな若人よ。俺と彼女は相思相愛って感じ? 俺の地位も上がった事だし、婚約発表までカウントダウン開始ってとこかな!」
私はウソである事を知ってるが、それを知らない人達は驚きを隠せない。
「ニャ!」(パシッ!)
「あ痛!? 何すんだよソロ?」
ドヤ顔のウルフさんに対し、頭の上で
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