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テキはトモダチ
8. 夜の密会 〜電〜
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『俺のおかげでお前たちは命が助かったんだ』
『わ、私に何をしろというんだ……!』
『分かっているはずだよなぁあ? しゅうせきちぃいい?』
『け、ケダモノめッ』
『んっん〜? いいのかなぁあ〜? 俺にそんな口のきき方をしても……?』
『クッ……』
『ほれほれ。どうすればいいのか……そのえっちぃ口で言ってみろぉおお』
『クッ……私が……お、お前の……な……なぐさみ……ものに……』
『んっん〜? おれは全然違うことを考えていたのだが……お前は俺にそんなことを期待していたのかぁあ?』
『くッ……ち、ちが……』
『その割には顔が赤いぞぉオ? お前が望んだのなら仕方ないなぁ〜? ほれぇええ!!』
『ああッ……い、イナズマ……イナズマぁああ!?』
『奴は今遠征中よ!! いくら叫んでも電は来ぬわぁぁああ!!』

 大淀劇場が長くなってきたので要約すると……要は、嫌がる集積地さんを司令官さんが無理矢理……という流れを危惧しているようだ。でもあの司令官さんは、そういうことはしない人だと思うのですが……

「ノリノリなところ恐縮ですけど、そんな感じではないと思うのですがー……」
「あ、し、失礼……確かに……あの提督ですからね……」

 確かに司令官さんは何を考えてるのか分かり辛いところがあるけれど、集積地さんと初対面の時にそういったことはしないって答えてたはず。

「でも提督も男性ですからね。この女の子だらけの職場で、ずっと悶々とした日々を過ごしていたとしたら……そしてそれを今までずっと我慢しつつ持て余していたとしたら……」
「うーん……だとしたらあんな死んだ魚みたいな目じゃなくて、もっとギラギラとしてると思うのですけど……」
「確かに……あの人、私たちの方から迫っても何のリアクションもなさそうですよね……」
「なのです……」

 大淀さんの言葉を受けて、私は反射的に自分が司令官さんに迫っているところを想像した。その私は顔を真っ赤にして司令官さんの大きくてゴツゴツした手をギュッと握りしめ、上目遣いのうるうるした瞳で司令官さんを見つめていた。なぜかセーラー服の裾の長さがちょっと短くて、おへそがチラチラ見えていた。

『司令官さん。電は……電は、司令官さんが、す……好きなのです……!』
『あらそお? ありがと。んじゃお礼に間宮のチケットあげるから、クリームあんみつでも食べてきなさい』

 自分が司令官さんに迫っているところではどうにも頭の中がまっピンクでむず痒く顔が真っ赤っ赤になってしまったのだが……司令官さんのリアクションを想像すると、その頭のむず痒さもサッと引き、妙にゲンナリした気分になった。

「「はぁ〜……」」

 大淀さんもまったく同じで、一瞬ものすごく顔を真っ赤にした後、やっぱりその紅潮がサッと引いて
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