闇-ダークネス-part3/繰り返される別離
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問にシュウは気づいた。
(ついにかぎつけられたか…!)
この人達が自分を狙う理由はわかる。
警察が、俺を捕まえに来たんだ。
「君にはさまざまな窃盗事件、詐欺の容疑がかかっている。このまま大人しく署まで来てもらおうか」
「…すいませんが、お断りします」
シュウは警官たちの使命も、自分が非行をやらかしたことで迷惑をかけてしまった人がいることも理解できる。でも、愛梨の命には代えられなかったから、覚悟を決めた。
「なんだと!?」
「あなたたちの在り来たりな正義にかまっている暇は無いんだ…まだやらないといけないことがある」
身勝手であることなどわかっている。自分もされる側に回されたらすごく嫌だ。
「勝手なことを!!」
シュウに対して怒りを覚え、警官たちはシュウを取り押さえにきた。それをシュウはすばやく振り切り、強引にバイクに乗って突っ切った。
たとえ許されないとしても、愛梨が生き延びるのを見届けるまで…それまでは絶対に…捕まる訳にも行かなかった。
----約束して、私がピンチになったら、ヒーローみたいにどこからでも駆けつけてきて、私を助けて
その言葉を胸に、シュウは走り抜けた。たった一人の、愛しい少女のために。
そして、愛梨が通院する病院についにたどり着いた。
「愛梨…」
待っててくれ…絶対に行くから。
乗っていたバイクを乗り捨てて、彼は病院の入り口に向かった…
自分はただ、人を守りたかった。幸せにしたかった。
ずっとそばにいてくれた少女を守りたかった。
たったそれだけだったのに…
病院に向かって一歩踏み出した瞬間…悲劇は起きた。
「……ッ!?」
病院が、突然大爆発を起こしたのだ。
窓ガラスが一瞬にして全てが砕け散り、病院はたちまち灼熱の炎に包まれた。
なんで…いきなり爆発なんかしたんだ?どうして?
突然すぎる出来事にシュウは、困惑するばかりだった。
しかし、炎を見ていてシュウは、はっとした。
「愛梨…ッ!」
そうだ、病院にて手術のときを待っているはずの愛梨がいるはずだ。
その身を省みることなく、シュウは炎の中に飛び込んでいった。
「ッ………!!!!」
病室のベッドの傍らで倒れていた、愛梨の姿を見つけた。彼はすぐさま、彼女の元へ駆けつけた。
「愛梨、愛梨!!」
体を起こし、愛梨の名前を読んで必死になって起こしにかかる。だが、愛梨はすぐに目を覚まさなかった。酷いやけどだった。
「…シュウ…?」
「愛梨!」
すると、ようやく愛梨が目を覚ました。
「何が…なにがあったんだ!?」
なぜ、突然病院がいきなり爆発したのか。もし調理室のガスの元栓が締められていなかっ
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