第2章:異分子の排除
第37話「それぞれの解決」
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すね。」
「まぁ、時間がかかる事になるしな。...だから座ってろ。」
剣道や柔道、弓道に使う用具や掃除用品を入れる倉庫を借りて、秋十は着替える。
そして、また反応した女子たちを桜は抑える。
「お待たせしました。」
「よし、準備も終わったし、早速試合だ。双方とも用意はいいか?」
着替え終わったのを桜は確認し、試合を始めれるか聞く。
「...私はいい。」
「俺もできてます。」
「そうか。...なら、試合を始めるか。」
そういって桜は試合を見やすい位置に移動し、シグナムが合図を下す。
「始め!」
「「っ...!!」」
試合が始まった瞬間、秋十は攻撃に備え、箒は先手必勝とばかりに接近する。
「はぁああっ!!」
「ぐっ...!」
上段からの振り下ろし。シンプルなそれを、秋十は真正面から受け止める。
「っ、シッ!!」
「くっ!!」
受け止めた後、横に巻き込むように持っていき、そのまま反撃の一閃を放つ。
竹刀が持っていかれる時点でどう来るか分かっていた箒は、それを飛び退いて躱す。
「っ....。」
「(....?なんだ?今のは....?)」
一度間合いが離れ、見合う状態となる。
その際に、秋十は箒の剣筋に何か違和感を感じ取る。
「(ダメだ!上手く力が入らない...!やはり、秋十の正面に立つだけで、私は...!)」
「(...手加減...いや、違う。これは...。)」
睨み合ったまま、互いに思考を巡らす。
「.......。」
「っ....はぁっ!」
秋十は静かに構えなおし、箒はそれを認識しつつも竹刀を振るう。
バシィイイッ!!
「っ....!」
「なっ...!?」
だが、それを秋十は真正面から受け止めた。
「くっ...!」
すぐさま弾かれ、箒は再び間合いを取る。
「....来い。遠慮なんて、しなくていい。」
「っ...!」
静かに、ただ秋十はそう言った。
その言葉に箒は目を見開き、一度目を伏せてから、また斬りかかってくる。
「(今の箒の剣筋は、とにかく真っすぐだ。例え、心の部分で遠慮とかをしていても、ただ自分の想いを込めている。だから....。)」
「はああああああっ!!」
秋十の言葉が効いたのか、先程よりも気合の入った振り下ろしが迫る。
普段の秋十なら、正面から受けずに横に逸らす一撃だが、今回は受け止める。
「ぐっ...く...!ぁああっ!」
「っ!」
正面から受け、さらにその状態から押し返す。
箒は押し返された事に驚きつつも、すぐさま構えなおし
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