第2章:異分子の排除
第37話「それぞれの解決」
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た剣筋ではもったいないだろう?例え罪悪感などで乱れるとしても、少しでも鍛えておきたい。」
「...そうか。なら、相手をしてやろう。」
そういってシグナムも構え、二回目の試合を始めた。
「という訳で秋十君!明日箒ちゃんと試合な!」
「何がどうしてそうなったんですか!?」
...その日、寮のある一室でそんな会話があったとか...。
「(そういえば、箒は去年の剣道大会で優勝していたっけな。なら、俺も相応の覚悟で....って、それはいつもと変わらないか。)」
翌日、放課後になって剣道場に向かう秋十はそんな事を考えていた。
いきなり桜に試合する事になったと告げられ、結局それに付き合う事になった。
なお、当の桜は既に剣道場に行ってるらしい。
「...あれ?そういえば桜さん、この前まで箒の事を苗字で呼んでたのに、昨日は束さんみたいな呼び方で...。」
ふと、桜の箒に対しての呼び方に気づく。
「...でも、ただ単に束さんを真似ただけかも...。...まぁ、桜さんの事だ、気にするだけ無駄か。」
後でどういう事か聞けばいい。そう思って剣道場へと足を進めた。
「.....来たか...。」
「...箒....。」
剣道場に着くと、既に箒は道着を着て待ち構えていた。
端っこの方には見物するであろう同じ剣道部の人達がいた。
「.....あんな仕打ちを受けても、私を名前で呼んでくれるのだな....。」
「箒....?」
名前で呼んでくれた事に、箒が思わずそう呟くが、運よく秋十には聞こえていなかった。
「はいはい、試合前に会話するのもいいが、できればそれは後にしてくれ。その方がお互い話やすいだろうからな。」
「あ、桜さん。...っと。」
秋十が何かを言う前に桜が遮り、竹刀を秋十へと投げ渡す。
「防具はいいとして...道着はどうする?着るか?」
「え、でも俺に合わせた道着なんて...。」
「なんのために俺がいると?」
「...あー。」
自分の道着はないだろうと思った秋十だが、桜の存在がそれを否定する。
なにせ、桜の手には秋十にサイズを合わせた道着があったのだから。
なお、手作りらしい。
「...じゃあ、着替えてきます。」
―――ガタッ!
「おう。...はいそこ座ってろ。」
“着替え”という単語に反応する見学者複数。それを桜が止める。
普通性別が逆だと思うが、案外IS学園の女子は男に飢えているのである。
「ははは...更衣室まで遠いですので、倉庫を借りま
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