第2章:異分子の排除
第37話「それぞれの解決」
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事もあろうかと!」
「「っ!?」」
そこへ突然、桜が現れる。
まるで束のような出現だったため、思わず二人は竹刀を振るう。
「危なっ!?いや、俺が悪かった!」
「っ、驚かせないでくれ...。」
竹刀を素手で受け止め、何とか事なきを得る。
「...なんの用ですか?」
「あれ?なんで束みたいなセメント対応?...んん、明日の放課後、秋十君と試合をしてもらおう。もちろん、剣道でな。」
「は...えっ!?」
いきなりすぎるその提案に、思わず変な声を出してしまう箒。
「箒ちゃんも剣道で語った方がやりやすいだろ?じゃ、そゆことで〜。」
「え....え...?」
「...もう行ってしまったぞ?」
いう事だけ言って桜はどこかへ去っていった。
「まさに嵐だな...。まったく...。」
「こ、心の準備が....。」
溜め息を吐きながら、シグナムは箒に話しかけようとした。
「し、シグナム!私はどうすればいいのだろうか!?」
「っ、お、落ち着け...!話はそれからだ。」
逆に詰め寄られ、驚くシグナムだが、何とか箒を宥める。
「...逆に考えればいい。これを機に、仲直りできると。」
「し、しかし、今の私ではちゃんとした試合ができるかどうかすら...。」
先程の試合の威勢はどこへやら。ヘタレと化した箒がそこにいた。
「はぁ...。...私が言えた事じゃないが...箒、お前はあまり話し上手ではない。」
「っ、ああ...。」
唐突に告げられた事に、自覚しながらも頷く箒。
「だが、剣の腕前はある。...ならば、全てを剣に込めていけ。」
「.......。」
「乱れてもいい。上手く振るえなくてもいい。...ただ、お前が篠咲秋十に伝えたい想いの全てを剣に込めろ。...後は試合すればわかる。」
言葉ではなく、剣で語れ。そう、シグナムは言う。
「....元々、私にも...というより、他人には深く理解できない“罪悪感”なのだ。ならば、その複雑さなど全部ひっくるめて剣に込めて本人にぶつければいい。」
「....そう、だな...。ああ、私にはその方が向いていそうだ...。」
シグナムの言葉に、何とか箒は立ち直る。
「....ありがとう、シグナム。貴女のおかげで、秋十とも面と向かって会えそうだ。」
「そうか。...私もあまり口上手ではないからな。それでも助けになれたならいい。」
「ああ。...では、明日の放課後のために、相手をしてくれないか?」
再び立ち上がり、竹刀を構える箒。
「...一応、理由を聞くが...。」
「なに、明日試合をするのだ。その時に、腑抜け
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