マブラヴ
1506話
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グといった機体も収納されている。
正直なところ、ここまでやる必要はないのだが……だが、ゲートを設置出来る場所を確保するという意味ではそれなりに手こずる可能性もあった。
また、その世界の厄介事に巻き込まれる可能性も十分にある以上、出来る事はするべきだろう。
「レモン、頼む」
その言葉にレモンが頷き、ゲートを起動していく。
この場合、転移座標の入力といったものはいらない。
まぁ、それをやってしまうと未知の世界にいけなくなるからな。
そうして俺を中心に光の繭のような転移フィールドが生み出され……
「じゃあ、行ってくる」
「転移」
俺の言葉と、レモンの言葉が殆ど同時に発され、俺の姿は次の瞬間には別の世界に……そう思った瞬間、何とも言えない衝撃が身体を揺する。
何だっ!?
だが、その衝撃は全く何もなかったかのように、俺の転移は完了した。
今までに経験したことのない、奇妙な転移。
何か不具合があったのか? そう思って周囲を見回すも、周囲に広がっているのは一面の草原のみだ。
……いや、違う。俺からかなり離れた場所に草原ではない光景が広がってた。
そこでは数機の機体が争って……いや、違うな。あれは模擬戦か。
それはともかく、俺はその模擬戦を行っている機体に見覚えがあった。
地上を移動している簡素な機体と、空中を飛んでいる重そうな機体。
「リーオーに……エアリーズ!?」
そう呟くと、まるでそれが合図だったかのように背後に突然気配が生まれる。
何だ!?
咄嗟にそちらを見ると、そこには2人の人間が……それもレモン達に勝るとも劣らぬ2人の美人が気を失って草原に倒れていた。
いきなり姿を現したその2人の姿には、まるで当然のように見覚えがあった。
以前と比べると、大分大人っぽくなっているが間違いない。
それは、俺がかつての世界で別れてしまった2人……本来はホワイトスターに連れていきたかったのに、どうしようもなく手放してしまった2人……
「凛、綾子」
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