第12話 思想
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ゃな。
自分で言うのもあれだが、俺は近距離向きじゃない。
中・遠距離向きだろう。
近付かれた時のために、剣を習っているだけだ。
今度は影で何を作るか…。
大量の剣を作って、攻撃?多対一には便利かもな。
当然、一対一にも圧倒するにも有効か。
俺はノイにバリアを張ると、1人森の中へと入っていく。
以前、ナイフの投擲練習をしたところだ。
俺は新しく開発したオリジナル魔法、〔不可視の壁〕を俺の周囲に展開する。
同時に〔サイレンス〕の広域バージョンも展開。
周囲に透明の膜を作ることで俺の姿を見えなくし、〔サイレンス〕で音を消す。
これで、騒いでも問題無い。
準備が整ったところで、俺はナイフで掌を切り影に血を染み込ませる。
掌の傷は、回復魔法ですぐ治す。
目をつぶり、何十本もの剣を想い浮かべる。
イメージ、イメージ……。
目を開くと、俺の周りに10本ほどの影で出来たユラユラと揺れる黒剣が浮かんでいた。
両刃の剣が出来た。創り出す剣も、想像次第で変えられるのかな。
それは後でいいとして、名前は何にするか……。
「【影操】。形状、【剣舞】」
ちょっと動かしてみるか。念じれば動くかな。
ゴー!
…動かないな。発音か?
Go!
…ダメか。じゃあ、もっとネイティブに言ってみよう。
ゴゥ!
…だよな。そもそも、ネイティブを知らないし。
つうか、発音が問題っていうのがおかしいよな。
念じるが違うとなると…。手でも動かしてみるか?
半信半疑で手を上げてみると、俺の右側に展開していた剣が上へと飛んで行く。
おおっ…!手か!
左が動かないけど、左右の手で動かすのか。
俺は上に向けていた右手を正面へと振り下ろし、左手を外側から大きく回して正面へと向ける。
すると、俺の正面数m先にあった木数本がバラッバラに粉砕した。
結構な威力で。
でも、これを人間に当てたらエライことになるんじゃないか。
…まぁいっか。
さっき思ったのを試してみるか。
剣が消えるように念じると消え、再び剣を創造する。
今度は細かく考えてみる。
半分は日本刀のような片刃のもの、残りの半分はナイフだ。
目を閉じ、想像して創造する。
目を開くと、想像した通りのものが俺の周囲に展開していた。
ふむ、出来たな。
問題なのは、限界がどこにあるかだ。
創造できる物の限界、数、時間などだ。
創造できる物体の幅は大きそうだが、数と創造できる時間は分からない。
追々、調べることにするか。
俺が常時発動してい
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