クラピカヤンデレ編
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次の瞬間、唇に暖かい感触がした。それが何なのかは解らないが不快な感じはしない、包みこむような暖かさ。一体何なのかと気になり、悪いと思いつつ瞼を開けてみた。
自分の目の前には自分の言葉通りに目を閉じている彼の姿、そんな彼の無防備な姿に少々心が乱れてしまう。だが心を落ち着けつつ膨らんでいる胸に手を当てた。本来男にはない胸のふくらみを……。
「(よし、利いている……!)」
僅かにあった不安、もしもこんなときに利かなかったら如何しようと思いは吹き飛んだ。自分は今、女になっている。何故そのような事になっているのか、それはシャネルに対する一途な愛が齎した行動。グリードアイランドというゲーム内で入手した『ホルモンクッキー』というアイテム、それを食べたのだ。これを食べると24時間という制限がある物の性別を変える事が可能になる、シャネルから身体を離したのもこっそりと食べたホルモンクッキーによる性別変化を悟らせない為。
「行くぞ……」
何処か、心の何所かにあった恐怖心を拭い去る為に、呟いた決意の言葉。そして顔を近づけ、そしてシャネルの唇を奪った。
瞳を開けて一体何をしているのかを確認する、閉じてくれと頼まれた手前それに反する事をするのは悪いと思ったがそんな事など吹き飛んだ。目の前にあるのはクラピカの顔、自分と正反対に瞳を閉じていた。妖艶な魅力を発散させながら彼は唇を奪っていた。
「(えっえっ……?!ど、如何いう事だぁこりゃ……!?)」
突然の事で彼の脳内は混乱で満ちていた。唇に触れる感触に僅かに漏れている官能的な声で脳内はパニックに陥っていた。
現状の確認だ!→っつうかクラピカは男だろう→んな事如何でも良いどうしてこんな事になってんだ!?→いやだから今俺どうなってんの?!→クラピカにキスされてって→だからそうじゃなくて!
というループに入ってしまい正常な思考など出来ていなかった。だがそれと反対にクラピカの行動は単純であった、もっと良くキスをしたいと首にてを回し身体を押し付けるように更に強く唇を押し付けた。それと同時にムニュンと身体に触れる柔らかな感覚が更にシャネルをパニックの渦に引き込んだ。
「(えっえっムニュン!?これってあれ、胸のあれ……?いやいやいやいや何、クラピカって女だったの!?え、ええええっ!!?んじゃ俺今まで女だったクラピカをずっと男だと思いこんで……もっとねえよ!!雨でずぶ濡れになった時にクラピカの身体見たけど胸なんか無かったわ!!ちゃんとした男の胸板だったわ!!えっじゃあなってんの!?)」
「んちゅぅ、れろぉ……ちゅぅう……」
パニックになり続けているシャネルにキスし続けるクラピカはホンの僅かに開いた唇を抉じ開けるように下を捻じ込んで自分の舌とシャネルの舌を絡
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