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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十話 アスカの興味と必殺技
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すぎる。
ボクはジッとアスカを見ていたけど、アスカさんは淡々と魔法の練習をしている。
それがしばらく続いてたけど、アスカさんは急にバリアを張ることをやめた。
「どうだ?」
《まだダメです》
「そうか……」
なんの事だろう?
アスカさんとラピの会話の意味が分からない。多分、二人にはそれで通じるんだろうな。
そんな事を考えていたら、アスカさんが発生させたバリアの前に立った。
そして、拳を握って素手でバリアを殴り壊してしまった!
「えぇっ!」
しまった!思わず声を出しちゃった!
「誰だ!」
こうなったら、もう出て行くしかない。怒られちゃうかな……
「す、すみません…ボクです」
ボクが出て行くと、アスカさんは驚いたように目を見開いた。
「エリオ?どうしてここに……あ!もしかして、部屋を出る時に起こしちまったか?ゴメンな」
戸惑った感じのアスカさんが謝ってきたので、ボクは慌ててしまった。
「い、いえ、違います!」
正直に言おう。黙って見ていたのは事実なんだから。
「あ、あの、アスカさんが毎日夜中に出て行ってたので…それが気になってボク…あ、あの…」
上手く言葉が出てこない。言葉が詰まってしまい、ボクは俯いてしまった。
「なんだ、そうだったのか。言ってくれれば教えたのに」
いつものように、アスカさんはボクの頭を優しく撫でてくれた。
怒ってはいないみたい。
「今やっていたのは、【魔力回路の加速】の練習だよ。ただし、更に少ない魔力量でだけどな」
「少ない?」
「ああ。少ない魔力量で今と同じくらいの強度を持つバリアを張れないかって、加速度を上げていたんだ。結果は、まあこんなもんだけどな」
さっき壊したバリアの事を思い出したのか、アスカさんは肩を竦めた。
「魔力回路の加速は毎日やらないと維持できないんだよ。訓練で魔法を使っている時にもやってるけど、それじゃ集中してやれてないからな。それに、昼間は訓練以外にも仕事があるから時間はとれないし。だから。時間を決めて夜中にやってたんだ。前の部隊にいた時からの日課さ」
「でも、疲れないんですか?」
「1時間って決めてやってるからな。終わったらすぐにまた寝る。こんな事をやってて、訓練や仕事に支障が出たら怒られちゃうからな」
アスカさんはそう言って、再び練習を始めた。
「そんな訳だ。もう帰って寝ないと、朝が辛いぞ」
いくつものバリアが出ては消えていく。
疑問は解消された訳だから、もう帰って寝ても良かったんだけど…
今日だけ、見てていいですか?明日からはちゃんと寝ますんで」
ボクは、アスカさんの練習をもう少しでけ見たくなった。
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