合流できず戦闘へ…
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ヨハンの声にどよめく一同。その中で一番早く、思考を切り替えたのはムウだった。
「そいつはどういう事だ?」
「ムウ。お前から見て地球とザフトの戦力を比較したとき。『安全に地球軍が、宇宙で合流するには』どれ位戦力が必要だと思う」
その言葉にムウは、顔を厳しくし自身の考えを述べる。
「約三倍だ…」
「「そ、そんな!?」」
戦場に出て戦っていた。ムウのあまりにも冷酷無比な答え。
それは喜んでいたブルッジの面々を、凍り付かせるには十分だった。
「相手はGを4機奪取していて、圧倒的地の利を得ている。そんな中、多寡が一部隊しか来ていない…」
「じゃああの艦は……」
「正にザフトからすれば、鴨でしかないな」
「「……」」
それ程に地の利というファクターは大きいという事を、彼らも少なからず理解していたのだ。
「では彼らとの合流は?」
ラミアス艦長が、ヨハンに問う。
「それは向かった方がいい。データは残るからな、だが俺達は追われている。
あまり悠長に事をやる時間はない」
「やれやれ…、月軌道まで行かないとダメか」
―――――――――――――――――――
学生組にも、まだ安心するのは早いと、連絡が回され。
避難民にも、恐らくは厳しいだろう事は伝えられた。
先遣隊の中に、フレイの父親がいる事がわかったが。
学生組の共通の考えとして、あんな少ない数でどうして大丈夫と思ったんだろう?
という疑問と、ダメさ加減の再確認がなされただけだった。
フレイの父親に関して言えば、フレイ・アルスターからの発言は。
「パパは何を考えてるのよ。もぉ!」
という悲痛な叫びだった。
その言葉はヨハンに扱かれている最中であったのは、言うまでもない事である。
そんなモントゴメリを捕捉した時。敵を感知する。
「ん?あ!…これはっ!」
「どうしたの?」
「ジャマーです!エリア一帯、干渉を受けています」
「やはり、ヨハンの予測通りか!!」
「総員、第一戦闘配備!繰り返す!総員、第一戦闘配備!」
ナタルの声が艦内に響き、戦闘が始まる事を告げた。
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