第43話 睨み合う夜叉と飛天、出会う管理局と海竜
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魔導師たちのみとなった。
「一体何だったんだ。あの人たちは……」
ポツリと呟くユーノの言葉に答えられる人間はこの場にいなかった。
それから2日後……
−−−まもなく、海鳴…海鳴−−−
電車経由である街から数人のグループが海鳴の街にやって来た。そのグループのリーダー格の男は長い間電車に揺られていたのか少し疲れた表情で眉間にシワを寄せながら電車から降りてきた。
「フゥ、やっと着いたか。ここが海鳴か……」
「土方さ…じゃなかった、土方先生!」
そう呟く男は黒髪で長身、の男…土方歳三が呟いた。そんな土方に声をかけたのは一人の少女だった。
長い黒髪を肩に乗せ、それをピンク色の髪留めで結んでいる少女…雪村千鶴は荷物を持ちながら土方の後を追ってきた。
「千鶴、ここは学校じゃねぇんだ。わざわざ『先生』なんて呼ばなくていいんだぞ?」
「で、ですが……」
「それにだ千鶴。お前、こんな時でもまだ“土方さん”なんて他人行儀なのか?」
「ふぇ………?そ、それは…私だって土方さんの事を……というか、今この場で言う事じゃないですよね!?」
土方の指摘に千鶴は納得出来ないのか少し言い淀む表情を見せたかと思えば顔を真っ赤にしながら突っ込みを入れる。もし此処に幕末から彼等の事を知っている新選組の仲間たちが見れば驚きを隠せない顔を見せていただろうが、この場にいるのは全く別の人間だった…
「もうっ!としぞーもちづるもイチャイチャし過ぎなんだよ!少しは周りの目を気にすべきかもだよ!!」
「い、インデックスちゃん!?」
土方と千鶴の2人が出す甘い空気に業を煮やしたのか白い修道服を纏う蒼銀の長髪のシスター……インデックスと呼ばれた少女だった。
「あ〜〜、土方先生〜〜……俺たちはなんでこの海鳴に来たんでしたっけ?そして俺は何でまた学園都市から出ているんですか?」
「ンなもん、1週間前の電話のせいだろ」
「ですよね………」
そう、本来なら学園都市からは簡単には出ることができない土方たちが何故この海鳴にいるかというとそれは1週間前の出来事から始まる……
「お、終わった〜〜〜……」
毎回恒例の如く、上条当間は学校からの課題と補習に追われる日が続き、ようやくそのすべてが終わり、この時の上条は
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