第43話 睨み合う夜叉と飛天、出会う管理局と海竜
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は無視し、目の前のクマだけは視線を逸らさなかった。何時でも応戦できる位置に立ち、即座に対応できるように警戒し続けた。そんな視線を今気付いたのか、それとも最初から気付いていたのかクマは首を僅かに海斗と茜雫に向けた。
「しかし、貴公等のその眼光も流石ですな。私の気配に気付いた上で放置していたのですかな?」
「ハッ!ソッチこそ、最初からこの事態を作ろうとしてたんじゃないの?」
「そういうテメェ等は一体何が目的で海鳴に来た?」
クマの言葉を鼻で笑うように茜雫はあしらい、逆にクマの思惑を指摘した。そして海斗はクマに海鳴に来た目的を尋ねた。
「やっぱり、あの魔導書が目的か?」
「……………」
図星だったのかそこから先はクマは口を開かず、そのまま海斗たちに背を見せたまま闇の中へ姿を消し、完全に消える前にポツリと一言つぶやいた
「また会いましょう………」
しばらくの沈黙が続き、いつの間にかリオン達も姿を消し、この場にいるのはクロノ達管理局と海斗と茜雫の2人のみ。長いようで短い沈黙を破ったのはアルフだった。
「で、結局アンタ達は一体何なんだい?見たところ管理局の摩導師じゃないみたいだけど?」
アルフの言葉に頭をガシガシかきながら気まずい表情をしながら海斗は
「あー……取りあえずそれは後日改めでいいか?コッチはついさっきこの街に着いたばかりでクタクタでな、俺達は此処の騒ぎを聞きつけて着ただけなんだ。」
そう言いながら海斗は懐に手を入れ、あるモノを取り出し、それをクロノに投げ渡した
「これは?」
「俺達の連絡先の番号が書かれている。1週間後に連絡してくれれば、ソッチに顔を出す」
「……何故1週間後なんだ?」
「言っただろ?俺達はついさっきこの街に着いたばかりだって……俺の仲間は今宿を取ってる所でな…その後は拠点の確保があるし、助っ人連中を出迎える準備と色々あるんだよ」
「貴方は一体……」
クロノの質問を答える前に海斗は茜雫を連れて背を向け、ある一言を呟き立ち去った。
「その答えは1週間後だ。どうしても知りたかったら自力で頑張んな」
そう言い残し、2人は今度こそクロノ達の前から姿を消した。残っているのは管理局の
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