第43話 睨み合う夜叉と飛天、出会う管理局と海竜
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居以下の茶番ですぞ?」
「クマ……そう、抜刀斎を寄こしたのはアンタの差し金だったのね……!」
目の前の存在を知ってかリオンは怒りの表情を浮かべたまま、熊の毛皮を被った青年……クマに殺気を飛ばすが彼は殺気を軽く受け流す
「差し金とは人聞きの悪い…元々我々と管理局は敵対関係なのです。そこの黒い小僧に先のP・T事件に貢献した白と金の小娘ども……その程度の輩と対抗できる戦力は十分ですが、そこのユーノ・スクライアだけは別です。そこの小僧は後々厄介になる可能性が高い故に緋村殿に殺害の依頼を出したので……」
−−−フォンッ−−−
言い切る前に風切り音と共にクマの頬を金色の剣が飛び、朱い一本の線を走らせた。その剣の主である黒髪の少女はクマを射殺すような鋭い眼光で睨みつけていた。
「今すぐアンタの兵隊連れて消えなさいクマ。それ以上戯れ言続けるなら容赦しないわよ。その言葉は私たちラスト・トレイターだけじゃ対処出来ないって意味かしら?元々ラスト・トレイターはあの御方の直々の命を受けたのよ?アンタの独断なのかあの御方からの命令なのか知らないけど、私に何の一言も無く、そんな行動に走るという事はあの御方の御言葉を蔑ろにするのと同等じゃない?」
ユーノ本人の前で物騒極まりない言葉を続けるクマという青年を前に、ユーノを庇う様に前に出る管理局の仲間たちより先に敵であるはずの夜叉姫が庇うその姿にユーノは不思議と安心感を覚えた。何故敵であるはずのリオンに安心感を覚えるのかユーノはこの時、理解できなかった。
味方同士であるはずのリオンとクマの睨み合いが続いたが先に切り上げたのはクマだった
「ふぅ……分りました。些か私の早計でしたゆえ、今回は引き上げましょう」
そう呟くとクマはクルリと背を向き、スッと片手を上げる。するとクロノ達がいる場所周辺の建物や樹木の陰からナニカが一斉に飛び出し、何処かへ遠のいて行った。そのナニカは人の様な形に見えただけで詳しくは見えなかった。
「なっ!?」
「コイツ等、何時の間にっ!!」
突然飛び出したナニカにフェイトとアルフは戸惑うばかりだった。他の面々も口に出さなかったが強張るばかり。
「ほっとけ。アンタ等はあの頭に熊の毛皮を被ったヤツだけを警戒すればいい」
「そうそう、周りは気にしなくて良いよ。雑魚だから」
しかし大剣を持つオレンジ色の髪の少年…海斗と錫杖を持つパイナップルの様な髪型をした黒髪の少女…茜雫だけは気付いていたのか周囲にいたナニカ
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