第43話 睨み合う夜叉と飛天、出会う管理局と海竜
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抜刀斎を交えたリオン達とクロノ達管理局との戦いに終わりが見えたちょうどその頃・・・
白いロングコートを着た銀髪の青年………ライゼルは先程自分たちを襲った爆風を起こした主を追い、人気が全く無い街道を駆け抜けていた
「出てこい■■■!!何処にいる!!」
ライゼルは何も無い空間を睨みながら獣のごとき咆哮をあげながら、誰かの名を呼んでいた
「またあの時の様にやりたい事だけやり、殺したいだけ殺し、結果的に助かった人間の顔も見ずに勝手な自己解釈して逃げる気か!!」
ーーー・・・・・・・・・ーーー
先程の爆風の主と因縁があるのか怒りを込めた口調で叫ぶライゼルに対して返事は無く、ただ静寂が周囲を包むだけだった。
シビレを切らしたのかライゼルは腰に差している2本の剣の内、片割れである紅く彩られたサーベルに触れ、居合の構えをとりながら、その瞳に怒り…否、憎悪に満ちた眼で宣告した。
「そうか・・・出てこないなら仕方ない………この街を火の海にしてでも炙り出してやる。」
サーベルの柄を握りながらライゼルはボソッと呟いた
「皇流……」
ライゼルが腰に差しているサーベルを抜こうとした瞬間……
「兄者っ?」
「っ?」
仁九郎の叫びに反応し、サーベルを掴んでいた手を離し、仁九郎に振り返るライゼル。彼の視界に写っているのは怒りと焦りの感情が浮かんでいた。
「仁九郎……?」
「何をやってるんだ兄者!!リオン殿の状況が不利になりつつあるから我等はこれからその援護の為に出陣なければならぬと言うのに、一体何を暴走しているんだ?」
「………………」
仁九郎の言葉によって冷静になったのかライゼルは深呼吸し、落ち着きを取り戻し、仁九郎に感謝した。
「すまない仁九郎……私としたことが随分取り乱した」
「いや、解って貰えば良い。俺としても此処で兄者を失う訳にはいかん。もっと己の立場を考えてくれ」
「ああ、胆に命じておく」
ようやく冷静さを取り戻したライゼルは仁九郎に現状の確認をした。
「ところで仁九郎、又兵衛はどうした?」
「アイツならもうすぐコッチに着く。アイツは俺や兄者ほどの速さは無いが、それでも・・・」
「大兄貴――っ!!仁の兄貴――っ!!」
「っと、噂をすれば・・・」
二人が又兵衛の声がする方へ視線を向けながら、仁九郎はライゼルに先程の行動の理由を訪ねた
「ところで兄者。先程まで何やら叫んでいたが何故いきなり……」
「ヤツが現れた」
「ん?」
「
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