マブラヴ
番外編058話 1500話記念 インフィニット・ストラトス編
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甘い。もう少し修行をするんだな」
「……言いましたわね。では、その大口を証明して見せなさい!」
「来い」
ブルーティアーズがアクセルを捉えようとするが、その全てはアクセルに回避される。
そうして、ファーストシフトすらまだ終わっていない機体で、アクセルは一気に前に出た。
イグニッション・ブーストという技術があるが……アクセルが行ったのは、そんなものではなく、瞬動。
瞬時にセシリアとの距離を詰めたアクセルに、近接用の武装を取り出そうとするセシリアだったが、その腕を掴まれ、身動きが出来なくなる。
「お前の負けだ、セシリア・オルコット」
「……私の、負けですわ……」
「ちょっ、何だよこれ! アクセルの時と違い過ぎないか!?」
「遊びはなしで、本気でいかせて貰います!」
「うわっ、おいっ、ちょっ! うわああああああああああああああぁっ!」
模擬戦が終わり……セシリアはシャワーを浴びていた。
「アクセル・アルマー……あんな男の方がいたなんて……」
小さく呟くセシリアの頬は、シャワーの熱以外の要因により赤く染まっていた。
「酢豚を作るのがプロポーズってのは……ちょっと無理がないか?」
「うるさいわね! 一夏に思い知らせてやるんだから!」
「私は、お前が教官の弟だと認めない!」
ビンタの後にラウラの口から出た叫び。
「うわ、一夏って女難の相があるんじゃないか?」
「そうですわね。色々とトラブルに巻き込まれてますもの。その点、アクセルさんは……」
「ほう、中々面白い話をしているな。私も少し混ぜてくれないか?」
「織斑先生!?」
「あら、私も混ぜて欲しいわね」
千冬の横にはいつの間にか水色の髪の女がおり、その手に持った扇子には参戦の文字が。
「あははは……僕の事、完全に忘れられてるような……」
そして山田の近くでは、三人目の男子生徒が所在なさげに佇んでいた。
「お前は私の嫁にする!」
一夏にキスをしたあとでそう宣言するラウラ。
周囲にはざわめきが満ちる。
その後、ラウラはアクセルの前に来ると、深々と頭を下げる。
「よろしくお願いします、お義兄様」
「……は?」
「アクセル・アルマー、ね。過去は一切不明。……面白そう」
「おい、スコール。何か妙なことを考えてないだろうな?」
「まさか。それよりも今夜は……楽しみましょう?」
こうして、ISの世界は加速していく。
本来の流れを大きく変えて、それでいながらより混沌としながら。
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