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魔法少女リリカルなのは innocent 〜海鳴に住む鬼〜
鬼、名を上げる
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だよいきなり……」
「いや……ほら……色々と振り回したから……」
自覚あったんだな……
「別に……振り回されて大変だったけど楽しかったよ」
「本当?」
「本当本当……それにな」
俺は静の頭に優しく手を置いた
「お前はそうやって元気にしてる方がずっと可愛いよ……」
「ッ〜〜サヨウナラ〜」
ダッシュで帰ってしまった
「………………あれ?」
今気づいたけど……俺すごいこっ恥ずかしいこと言わなかった……
「やべ……次会ったときどうしよう」
・四日目:賢斗(喫茶店)
「随分とこ洒落た店知ってるんだな……」
「そうですか?」
四日目は賢斗と一緒に喫茶店でお茶をしている。"喫茶翠屋"……隠れ家的名店で、シュークリームが絶品らしい
「僕、休みの日は日がな一日中本を読んでいる事が多いので、あまり外には出ないんですけど、たまにお店で本を買った帰りに、こうして喫茶店で本を読むのが好きなんです」
「ふーん……じゃあ、ここにはよく来るのか?」
「はい、いつも商店街の"八神堂"っていう古本屋で本を買った帰りに寄りますね」
八神堂……確かあそこもブレイブデュエルのランキング上位のショッププレーヤーがいたはずだ……
「にしても……うまいなこのシュークリーム……」
「はい、絶品ですよね……はむ」
賢斗が口を開けてシュークリームを頬張る、勢いよく食べたせいか頬にクリームが付いている
「賢斗……クリーム付いてる」
「え!どこですか?」
「動くな……取るから」
頬に付いたクリームを人差し指で取る、もったいないのでそのままクリームを食べる
「……!!」
「ん?なんだ?」
「い、いえ……なんでもないです……」
心なしか頬が赤い……どこか具合でも悪いのだろうか……つか、店員さんがなんか微笑ましいものを見る目をしている
「あ、あの!先輩!」
「……ど、どうした?」
いきなり声を荒げるから少し驚いてしまった
「ど……どうですか!」
賢斗が両手を広げて何かをアピールしている
「どうって……何が?」
「えっと…………ふ……服」
服?…………あぁ
「いいんじゃないか?女の子らしくて」
「本当ですか?」
「本当だよ……」
賢斗の服装は全体的にフリル多めの黒を中心としたファッションだ
「でも……なんで俺なんかに服の感想なんか……」
「先輩……初めて会ったときの事……覚えてます?」
「あ…………え〜と……その……スマンあれは俺が悪かった……」
「結構……ショックだったんですよ……もう」
賢斗が少しむくれてしまった
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