暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは innocent 〜海鳴に住む鬼〜
鬼、名を上げる
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、つつがなく話は終わり、俺は急ぎ足で校門まで向かった

「んん〜もう少し〜」

「危ないわよ……やっぱりやめましょう……先生に頼んで脚立持って来よう?」

校門の近くで何やら奇妙な二人組を発見した。一人はボブカットの活発そうな女子、もう一人はポニーテールの穏やか雰囲気の女子。何やら木に引っ掛かった物を取ろうとしている。

「…………ん〜」

見てしまったので、見てみ見ぬふりも出来ない

「あの……すみません」

「はい?……うお!なんで学校に男子が!」

「えっと……どちら様でしょうか?」

学年が分からないので取り合えず敬語で話す

「明星高校の者です……今度のイベントの打ち合わせに来てました……」

「イベント?」

「あれじゃない?ほら、カレー作りの……この間皆で出るって言ってたでしょ?」

「あぁ!」

どうやらこの二人もイベント参加者のようで納得してくれたようだ

「それで?その明星高校の男子くんが私達になんの用?……あ!もしかしてナンパ!?」

「違います…………えっと、何かを取ろうとしてる用に見えたので……」

「あぁ……それね……」

ボブカットの女子は木を見上げる

「ほら、あそこにハンカチが引っ掛かってるでしょ?」

「…………あぁ本当だ」

木の枝にチェックのハンカチが引っ掛かっている

「学校の窓から落としちゃって……あれ友達からのプレゼントでさ、どうしても取りたいんだよ……」

「成る程……」

あの位の高さなら……

「ちょっと離れて貰っていいですか?」

「え?うん……いいけど」

女子二人を木から遠ざけ、俺も木から数m程離れる。助走をつけて飛び、ハンカチを手にする

「よっと…………取れましたよ」

「おぉ!ありがとう!」

「ありがとうございます」

二人はハンカチが無事で安心したようだ

「それじゃ……俺はこれで」

「バイバーイ!カレー楽しみにしてるよー」

「イベントの時にまたお会いしましょう」

二人と分かれ、校門の方へと向かう。すると、校門から少し離れた所に人だかりが出来ていた

「お姉さま!私クッキーを焼いてきたんです!」

「お姉さま!私はマフィンを!」

「お姉さま!」

「お姉さま!」

「あ、あの〜お気持ちは有り難いんですが!私、少し急いでいるので道を開けて下さい〜!」

何やら一人の女子がほかの女子にもみくちゃにされている

「……そっとしておこう」

つーか、お姉さまって……ゲームや漫画じゃあるまいし……

「戻って先生に報告しないとな……」







〜明星高校 中庭〜

時は少し流れて、平日の放課後。
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