第3章:再会、繋がる絆
第71話「それぞれの動き」
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.太陽や流水などは一切効かない。
しかし、さすがに悪魔系統の弱点である銀は、耐性がなかった。
だからこそ、葵は再生もできずにこうして瀕死の状態で彷徨っていた。
「...霊脈、で...銀の効果を打ち消し...て....。」
「霊脈...?わからないけど、とにかく、治療を...!」
まずは傷を塞ぐべきだと判断し、那美は治癒術を行使した。
「(....早く、優ちゃんとかやちゃんを助けに行かないと....。)」
薄れゆく意識の中、葵は大事な二人の事を想っていた。
一方、ビル街の上空では...。
「.....で、誰が行って誰が残る?」
「ははは、俺が一人で片づけてやるよ!」
アルフの不機嫌そうに言った言葉に、帝が自信満々にそういう。
ちなみに、不機嫌なのは帝がいるからだ。
「...予定していた作戦は使わない方がいいわ。」
「なんでだい?」
帝の言葉を無視し、アルフとシャマルで会話する。
「既に予定とは違う状況になっている...。そんな状況で戦力を分けるのはさらに危険よ。一つにまとめて置いた方がいいわ。」
「だけど、それだと偽物が現れた時の対処が...。」
シャマルの言う通りにすると、偽物の妨害への対処が疎かになるとアルフは言う。
「そこは私が何とかするわ。探知に関してはこの中で最も優れているもの。」
「んー...でも...んー....。」
悩むように考え込むアルフ。頭脳派ではないので、どうもしっくりこないようだ。
「そんなに悩むなら、俺がさっさと片づけてきてやるよ!」
「あ、ちょっと!」
帝が勝手に先行し、シャマルの声も聞かずに結界の中へと入って行ってしまう。
「っ...私たちも行くわよ!どの道、偽物は私たちでは相手にできない!」
「っ、わかったよ!」
それに続いて、慌ててシャマルとアルフも結界へと入る。
「...ノイズが走った光景って、なんか気味悪いね...。」
「.....ジュエルシードは....見つけた!」
「もう始まっているようだね!」
結界内に突入し、すぐにジュエルシードを見つける。
先に入っていた帝は既に戦闘を開始しており、武器を雨あられと射出していた。
「あれは...リニス!?」
そして、暴走体の姿にアルフは驚く。
「ふははははは!そのまま堕ちろ!」
「...相変わらず、火力だけは凄まじいねぇ...。」
「あっさり凌がれてるけどね。」
高笑いしながら攻撃を続ける帝を、アルフとシャマルは呆れながら見る。
「.
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