IFエンド 「八神はやて」
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さっきまでこの家には私しかおらんかったはず。私がひとりで会話した……なんて可能性はゼロや。だって聞こえてきた声は低かったんやもん。というか、聞き慣れた声やから誰かと間違えたりするわけない。
「――ショ、ショウくん!?」
「よう、ただいま」
「う、うんおかえり……って、いつ帰って来たんや!?」
「いつと言われても……お前が俺に料理を作るのが幸せだとか言ってたあたりにはすでに居たが」
…………。
………………。
…………………大分前から居るやないか!?
ちょっ……ということは子供がほしいとか私が思い描いている未来図みたいなのを聞かれたってことに。な……何ですぐに声を掛けてくれへんのや。めっちゃ恥ずかしいやないか!
「ショウくんのバカ、アホ! 帰ってきてんならさっさと声掛けてくれてもええやろ。放置して独り言聞くとか趣味悪すぎるわ!」
「怒鳴る割に調理を止めないのはさすがだな……まあそれはいいとして、言っておくが俺は声は掛けたぞ。それで反応がなかったから近づいて声を掛けたんだ」
「う、嘘や!?」
「否定するのは勝手だが紛れもない真実だ」
ショウくんの目を見つめるがそこには全く揺らぎのようなものはない。それ故に昔から付き合いのある私にはショウくんが嘘を言っている可能性はほぼないということが分かってしまう。
「そ……その、今聞いたことは適当に流しといて。こうなったらええなっていうただの妄想であって……別に深い意味はないから!」
「まあ……そう言うならそうするが。俺は別に現実にしてもいいんだがな……子供がほしくないと言ったら嘘になるし」
一瞬ショウくんが何を言っているのか理解できなかった私はフリーズする。
私の聞き間違いでないなら……今ショウくん私との子供ほしいって言ったよな。それってつまりあんなことやこんなことをして愛を深めたいということで……
「ショ、ショウくん今のほんまか!?」
「お、おう……まあ世間的なことを考えて籍は早めに入れた方が良いだろうし、お前の仕事に支障が出ないならだが。子育てに必要な貯蓄はあるし、シグナム達も居るから不安もそうないから……」
「じゃあ今すぐ役所に行って結婚届出そ……って、その前にレーネさんに挨拶に行くべきやな。いや、でもあの人ならあっさりと認めてくれそうやし……というか付き合い始めてから孫はまだかいって聞いてくるからなぁ。別に行かんでもええような気はする……」
今の言葉を知人に聞かれたらそんなあっさりと結婚していいのかって言われそうやけど、よう考えてみてほしい。私は二度目の告白で付き合ってほしいやのうてお嫁さんにしてくださいって言うたんやで。つまりプロポーズは済ませとるんや!
「とはいえ、今後は親子になるわけやから自分勝手に進めるのは
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