IFエンド 「八神はやて」
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族が出来た。ショウくんは疑問を抱いたはずやけど、それを口には出さずにヴォルケンリッター達を受け入れてくれた。
せやけど……私の体が蝕まれてたことでヴォルケンリッター達は罪を犯してしもうと。ショウくんともそれでぶつかることになってお互いに悲しい想いをさせてもうたんや。
結果的に言えば、これまでの中で最善の終わり方を迎えた。でもあの子達が犯した罪が消えるわけやないし、私はあの子達の主。ならあの子らの罪は私の罪でもある。
あの事件がきっかけで私は1歩踏み出すことを決意した気がする。それに悲しい出来事ではあるけど、それだけやない。魔法と出会ったことでヴォルケンリッター達に出会って……なのはちゃんやフェイトちゃん達とより親しくなれた。親友と呼べて仲間とも呼べる人達と出会うことが出来たんや。
まあ……そのせいと言ったら失礼なんやろうけど、ショウくんの周りに可愛い子が増えたのも感じた。
ショウくんの性格が性格やから友達が出来たことは嬉しいと思った。でもなのはちゃん達とどんどん仲良くなるのを見て……それまで感じてなかった気持ちが出てきたんや。アリサちゃんやシャマルとかにからかわれた時は否定しとったけど、本当は早い内からやきもちを妬いてたと思う。
でも仕方がないやろ。年々ショウくんは男らしくなっていくし、信念みたいなもの持ち始めてからはよりカッコ良くなった。それに自分以外の女の子が次々と仲良くなっていくんやで。しかも全員可愛いわけやから気が気でないんは当然のはずや。
だからといって行動に移ったんは中学3年生の時やけど。……よう考えてみたらあの頃からショウくんのことを好きとまではいかんでも気になっとる子は多かった。よく誰とも恋愛に発展しなかったもんや。
まあ中学卒業してからは私らは魔法世界に移ってもうたし、仕事ばかりしてあんまり交流らしい交流がなかったからやろうけど。
だからちょっと安心しとったわけやけど……ショウくんは昔からさらりとときめくこと言ってまう。六課が解散したあの日のみんなの反応見て正直焦ったわ。
今思い返してみても六課が解散してからの私はこれまでで最も仕事を捌けていたと思う。恋は人をダメにするって言われたりもするけど、人それぞれってことやな。
事件の後処理を速攻で片づけた私は、どうにか勇気を振り絞りショウくんに連絡した。可能な限りいつもどおりに振舞ったつもりやったけど、多分ショウくんには感づかれてた気がする。
私がショウくんを呼び出したのはアインスが空に還って場所。時間帯はあの日と同じ空が茜色に染まり始めた頃だ。
覚悟を決めてその場に立ったはずなのに私は長い時間沈黙したままで……それでもショウくんはただ静かに私の方を見つめて待ってくれた。どれくらいの時間が経ってから口を開いたのかはよく覚えていない
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