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テキはトモダチ
6. 一航戦とビッグセブン(後) 〜赤城〜
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ろうか。

「アカギ。イナズマも聞いてくれ」
「はい?」
「どうしたのです?」
「イナズマ、お前は私を助けてくれた。お前が私を見捨てていたら、今私は生きてはいなかっただろう」
「そんなこと……改めて言わなくていいのです……」
「お前たちの司令官は司令官で……私をかばってくれた」
「ええ。お二人に見せたかったです。集積地さんをかばう提督を」
「アカギもだ。お前もその場にいたんだろう? ならば私を助けてくれたことと同じだ」
「そんなことはないですよ」

 実際、私はロドニーさんへの牽制としてその場にいただけだ。まさか本当に挑発されるとは思ってなかったが……それは今は彼女たちには黙っておこう。ロドニーさんとの遺恨は、彼女たちとは関係ないところでのものだ。

「みんなが私のことを守ってくれた……」
「集積地さん?」
「どうしたのです?」

 フと顔を上げ、何かを決意したと思しき集積地さんは、ハンモックのそばに置いてあった自身の艤装の元へ行き、その艤装を作動させた。

「集積地さんッ! 艤装を作動させてはいけないのです!」
「心配はいらない。作動させるだけだ。装備はしない。それなら文句はないはずだ」

 突然の彼女の行動に一瞬血の気が引いたが、どうやら彼女に攻撃の意思はないらしい。身につけないまま艤装を動かし始めた集積地さんは、そのまま艤装をごそごそといじりはじめ、次の瞬間……

『キャハハ! キャハハハハッ!!』
『キヤー!! ウキャー!!』

 見るからに深海棲艦と思しき10体ほどの妖精さんほどの大きさの子供たちが艤装からトコトコと次々姿を表した。子どもたちといっても頭部はどう見ても深海棲艦のため、いまいちかわいいと評価出来ないのが非常にもどかしい。小さい子たちは私たちの前に一列に並び、一人がビシッと敬礼をすると、集積地さんは彼らに小さくコクリと頷いていた。

「集積地さん……この子たちは?」
「PT子鬼たちだ。私の手足となって動いてくれる」
「今まで艤装の中に隠れてたのです?」
「正直に言うと、お前たちの出方が読めなかった。だからこの子たちがひどい目に遭わないよう、私がみんなに隠れているように命じていたのだが……」

 集積地さんがうなずいた後、子鬼さんたちはおのおの身体をストレッチをしたり、その場でゴロゴロと転げまわったり……中には腹筋をしている子もいた。狭い艤装の中でずっと隠れていたせいで、身体を動かせる状態になったことがとてもうれしいみたいだ。キャッキャキャッキャ言いながら、おのおの自由に身体を動かし、ほぐしている。腹筋をしている子だけは『ぅうあーふるるしゅるしゅる……ぅうあーふるるしゅるしゅる……』というよくわからない、おぞましい呼吸音を発しながら腹筋を継続していた。その姿は私に、アメ
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