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テキはトモダチ
6. 一航戦とビッグセブン(後) 〜赤城〜
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んに向かってそのボーキを高々と掲げていた。

 集積地さんはその二人の子鬼さんたちにボーキの貯蔵先を指示し、子鬼さんたちはそのボーキを高々と掲げながら貯蔵先に運んでいった。

「ぐぅ〜……」
「アカギ?」
「お腹空いたのです?」
「あ、し、失礼しました……お昼をまだ食べてなかったもので……」

 その後はゲームをしていてお昼ごはんを食べそびれていた2人と一緒にお昼ごはんを兼ねたおやつを食べ、提督に集積地さんのことを報告した。私の報告を聞くなり提督は、

「はいよー。んじゃしばらくは遠征と演習だけにして、出撃するのはやめよっか」

 とほぼ予想通りの反応を見せた。そして実際にその日以降出撃はなくなり、私たちの仕事は資材調達の遠征任務と、練度を上げるための演習のみとなった。

「ゼハー……ゼハー……姐さん……」
「はい?」
「疲れたんじゃねーか? いつもよりも……ゼハー……爆撃が生ぬるい気が……するぜ?」
「それだけ天龍さんの練度が上がってるんですよ。最近は対空演習ばかりですからね」
「まったくだ……ゼハー……集積地さまさまだな……ゼハー……」

 そして集積地さんと子鬼さんたちは少しずつ、だけど確実に私たちに馴染んでいった。この日も集積地さんは、休憩中の子鬼さんたちを引き連れ電さんと一緒に私たちの対空演習を見物していた。

「なあ集積地! お前のおかげで俺もめちゃくちゃ強くなってんぞ!!」
「そうか。……なら、私たちともやってみるか?」
「お! マジか! 演習の相手してくれるのか?」
「ああ。私とPT子鬼たちがな」
「え……」
『キャッキャッ!!』
『キャハハハッ!!』

 数分後。すばしっこく動きまわる子鬼さんたちにいいように遊ばれた挙句、完膚なきまで叩きのめされ敗北した天龍さんの下半身が海面から突き出ていた。私たちはまだまだ練度が足りないようだ。

「ぐう……ナイスファイト……だぜ……お前ら……」
「なんだかスケキヨみたいですねぇ……」
「子鬼さんたち、すばしっこくて強いのです……」
「当たり前だ。私の大切な分身みたいなものだからな」
「な、納得なのです……」
『キャッキャッ!!』
『キャハハハッ!!』

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