ハイスクールD×D 超闘士激伝
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ね、歴史の教科書には乗っていない大戦期の第4勢力の者たちなんだ。彼らは、ある一人の悪魔が先導し、共に駆け抜けたんだ。未来へ希望を残すためにね」
「第4勢力?それに希望?」
「その悪魔はね、いつも誰かのために、守るために戦っていた。グレモリーは慈愛の家系だと言われているが、彼に比べればちっぽけなものだ。彼の慈愛は身内どころか敵にさえ、違うな、彼にとって敵なんてものはほとんどいないのだろうね」
「敵がいない」
「彼はいつでも真っ直ぐで、とても強く、優しく、暖かかった。それに魅了されて、彼と共に種族の衰退・破滅を憂いた者達が各陣営から離反して立ち上がったのが第4勢力なんだ。今回は代表としてあの4人が来ているが、数はともかく質は他の3陣営と引けを取らない勢力だったね。歴史の教科書に乗っている終盤の硬直状態は彼らが戦場をかき乱した結果さ」
「それはわかりましたが、何故そんな方々が今日、此処に集まるのですか?」
「彼らの先頭に立っていた悪魔はね、皆が知っている。だけど、最後は二天龍を倒すために全ての力を使い切り、この世を去った。そんな彼がね、時を越えて、種族を超えて、現代に蘇っていたんだ」
「まさか」
「リアスも知っている超闘士シン。彼は早田進一郎として、再び舞い戻ってきたんだ」
その言葉と共に、ゲーム会場に進一郎が現れ、観客の方々が驚きの声を上げ、うり二つという言葉があちこちから聞こえる。そしてゲームが始まる。
進一郎が圧倒的な強さを見せつけてライザーを一方的に叩き潰す。一撃にしか見えないけど、ライザーが炎となって散る姿から連撃であると判断できる打撃に、凄まじい勢いで地面に叩きつけクレーターが出来る投技、ライザーが一切捉えることのできない速度、一撃一撃が強力な攻撃魔法。いつも柔らかい笑みを浮かべている進一郎初めて見る真剣な表情に顔が熱くなる。
「全盛期には程遠いな。6割強から7割って所か?どう思うよ、サーゼクス」
「アザゼルか。それは仕方のないことだと思うよ。彼は今まで人間界で人知れず体を鍛えていたそうだからね。土台も人間だし、修行環境も恵まれたものではない。それが1週間で此処まで鍛え上げ直したんだ。すぐにでも全盛期を取り戻すはずだ」
「いえ、既に全盛期を超える力を身に着けておられです。今、合図がありましたので声を中継します」
ライザーが再生に時間が掛かる中、トドメの攻撃魔法が放たれ、ライザーが会場から退場する。それから進一郎が語りかける。
『皆にはすまないことをしたと思っている。道半ばで倒れ、全てを押し付けてしまったことを。そして、今まで皆に私の事を知らせなかったことを。私は皆に会う勇気がなかった。重荷を渡してしまった皆に恨みをぶつけられるかもしれないと。そのはずなのに、私は体
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