ハイスクールD×D 超闘士激伝
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の奇跡以来の事だろう。最近、リアスお嬢様が気にしておられる殿方がいると眷属の方から話があったのでどのような方なのかを遠目から見に行ったのだが、その方があまりにもあの人に似ていることに。
シン
サーゼクスが戦時中に市井の中から見つけ出し、色々と便宜を図り、最後には英雄として祀られるまでの功績を立てた奇跡そのもの。その逞しい姿に魅了されたものは多い。それは男女の仲だけではない。戦友、師弟、好敵手、色々な関係であの人に魅了された。私は戦友として、サーゼクスは親友として、セラフォルー様とガブリエル様は男女として、アザゼル様は理解者として、コカビエル様は好敵手として。多くの者があの人に魅了され、嫉妬を覚えるものも多かった。
お嬢様やソーナ様は気づいておられないようですが、戦時中に激戦区に居て生き残った者なら誰でも気づくはずです。なにせ、生き写しの姿をしておられるのですから。思わず逃げてしまい、それから冷静になって考える。単にそっくりなだけであろうと、そう思っていた。だけど、眷属の方たちからの話を聞く限り、ますますあの人だと思ってしまう。まるであの人が蘇ったように。私はこのことをサーゼクスに相談した。そして、一計を案じてくれた。
「ライザー君を利用しよう。リアスの婚約を速めさせて、件の彼をリアスに巻き込ませるんだ。おそらくだが、リアスは処女を失って婚約を破棄させようとするはず。その場に踏み込めば、見極めることが出来るはずだ」
「よろしいのですか?」
「また、彼の力が必要になるかもしれない。第4勢力として戦っていた君なら分かるだろう?不満が溜まっているだけじゃない。少しずつだが融和を考えている彼らが処理されているんだ。それに他にも裏で色々暗躍している者達がいる。私達は権力を得たが、フットワークが重すぎる。フットワークが軽く、信頼できて、力のある者が必要なんだ」
「それを彼に?」
「彼なら進んでやってくれると信じているさ」
「そうですね。あの人ならそうでしょう」
「ああ、そういえば件の彼の名前は?」
「早田進一郎です。普通の一般家庭の優秀な方ですね。そこもあの人と似ている所です」
「随分と遠回りなことをしたのだな、サーゼクス」
正体を明かしていないリアスがいきなり転移で現れた時は驚いたが、その後にグレイフィアが現れたことで大体を理解し、第4勢力内の暗号で確認を取ればサーゼクスが会いたいと告げてきた。恨み言などを言われるのかと思ったが、快く私を迎えてくれた。
「本当にシンなんだね」
「今の私は早田進一郎だ。シンではないよ。だが、シンではあった」
「また会えて嬉しいよ、友よ」
「まだ私の事を友と呼んでくれるのか」
「ああ、君はいつだって誰かのた
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ