ハイスクールD×D 超闘士激伝
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た。そして士気の関係上、これが最後になるであろう戦いに第5勢力が現れる。
赤龍帝と白龍皇の2頭の龍の乱入により、各陣営に多大な被害が出た。各陣営が最上級戦力のみを残して撤退する。そして彼一人が赤龍帝の相手をして時間を稼ぎ、残りの者で白龍皇を仕留めることになった。戦況は僅かに私達が押していた。彼は赤龍帝を完全に抑えてくれて、私達はなんとか白龍皇にダメージを負わせられていた。だが、突如彼を除いて私達は転移させられてしまった。彼を殺すために、戦争を続けようとしていた者達が種族を超えて結託したのだ。
彼の言うとおり、種族の違いなどちっぽけなものだった。それが悪い方向に働いた。セラフォルーが怒りに任せて私達を転移させた者達を殲滅し、急いで戦場に戻る。そして、私達は見た。彼に初めた会った時以上に目を疑う光景を、いや、奇跡を。冥界の夜の闇を晴らすほどの光でありながら暖かく包み込むような優しい黄金の輝きを。まるで彼の心その物のように感じられる光を放つ彼が二天龍と互角に戦っている光景を。そして、遂には二天龍を、彼が放つ最大の光波熱線が飲み込み、再び闇が訪れる。
時間にして3分ほどであろう奇跡を起こした彼を迎えに向かった私達を待っていたのは、立ったまま、光波熱線を放った体勢のままで息絶えた彼の亡骸だった。この日、3陣営の中で最も未来を憂いていた英雄が永遠の眠りについた。
英雄の名はシン。彼は一切家名を名乗らなかった。ただ一人の悪魔として護りたい者のために戦い抜いた闘士。私達が彼を忘れることはないだろう。
私は人間として再び生を得た。シンとして生きていた頃の記憶はすべて残っている。だが、私が生きていた時代から時間が経ちすぎていた。父さんも母さんも生きてはいないだろう。私に付いて来てくれた者達がどうなったのかは気になるが、今の私には調べる勇気がない。全てを押し付けてしまった私に、彼らに顔を合わせる資格などない。それなのに身体を鍛えているのは何故だろう。もう全てが終わってしまったことなのに、あの時の最後の力を使いこなそうとしているのは何故?疑問に思い続ける日々が続き、私は再び出会った。私の半生を変えた、紅色の髪を持つ者と。
リアス・グレモリー
私の半生を変える力となってくれたサーゼクス・グレモリーの身内だろう。懐かしい感じの魔力に涙腺が緩みそうになる。他にもセラフォルーの身内と思われる支取蒼那にも出会った。セラフォルーとは性格なんかは似ていないが、心根はそっくりだ。
二人に出会って分かった。私が再び生を得た理由が。私の力が必要になる時が来るのだと。時間がどれだけ残されているかはわからない。だが、出来る限りのことはしよう。それが私だからだ。
私がこれほど驚いたのはあ
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