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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十五話 カストロプ星系に侵攻します。
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結婚して俺の家族になってくれればそれでいいと思っている。」
「ラインハルト様・・・・。」
夢であってほしくないとこのときほどキルヒアイスが願ったことはなかった。幼少からずっとこの金髪の天使と過ごしてきた赤毛の相棒は、天使の姉に対する弟の愛情が尋常ならざる事を肌で感じていた。仮にキルヒアイスがアンネローゼと結婚するという大それたことを一言たりとも口にのぼせれば、ラインハルトはキルヒアイスを嫉妬のあまりどうこうするのではないか、という不安などが心にあったのである。それ以前に自分のようなものがアンネローゼ様と結ばれるはずもないと半ば諦めのような気持でいた。アンネローゼ様を遠くから、いわば「騎士」のような立場でそっと見守りお仕えする。それだけで十分すぎるのだと思っていたのである。
ところが案に相違して、ラインハルトはあっさりとキルヒアイスとアンネローゼの仲を認める風な発言をしたのだった。おかしなことにアンネローゼ本人の気持ちがどういうものなのか、この時ラインハルトは考えていなかった。いや、当たり前すぎて考えること自体をしなかった、というのが正しいかもしれない。それに対してキルヒアイスはアンネローゼ様のご心中はいかばかりかとそっと数百光年先の彼女の心の内を思んばかっていた。
「ルッツを呼び出せ。」
ラインハルトの指令によってキルヒアイスは夢想から現実の世界に引き戻された。そうだ、まだアンネローゼ様と結ばれることはおろか、アンネローゼ様を取り戻すことすらなしえていないのだ。一日も早くラインハルト様たちとともにそれを成し遂げなくてはならない。キルヒアイスはそう誓い、視線を前方に戻したのである。
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