暁 〜小説投稿サイト〜
フロンティアを駆け抜けて
所有権争い
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部屋のドアが破壊され轟音が鳴り響く。アマノが忌々しげに振り返ると、そこにはダイバがメタグロスを連れて立っていた。薄っぺらな笑顔を取りつくろってアマノが口を開く。

「何の用ですか、少年?せめて人の部屋にはいるときはドアを開けて入るという最低限のマナーは守っていただきたいですね」

ジェムはまだ催眠術の効果が解けておらず、ぼんやりしたままだ。それだけカラマネロとアマノのかけた催眠術は深い。ダイバはそれを見て小さく舌打ちした。

「手間かけさせるな……その子、返してもらうよ」
「残念ですがこの子はあなたのものではありません。既にこの子は、私といることを望んでいます」

平然とのたまうアマノに対してダイバは吐き捨てる。

「ほざきなよ、このロリコン催眠術師」
「……」

アマノの顔に青筋が浮かんだ。険悪な空気が流れる。

「いきなり入ってきたあげくその態度……真に勝手で浅薄ですね。少年相手にやるのは趣味ではありませんが、少し教育をしてあげましょう。ジェムも手伝ってください」
「……出てきて、ラティ」
「メタグロス、バレットパンチ」
「カラマネロ、リフレクター」

ジェムが何かする前にまたしてもメタグロスで殴り飛ばそうとするダイバ。それを読んでリフレクターで攻撃を防ぐアマノ。催眠術をかける過程でジェムがダイバに何をされたかは聞いている。よって彼の行動を予想するのは人の心理を操ることに長けたアマノには容易いことだった。

「また暴力に走りますか。いけませんね。女の子の身体というのはもっと大切に扱わねば」
「関係ないよ。……僕の言うことを聞くって約束したのに勝手にあんたに着いていく方が悪いんだ。僕は悪くない」
「無理やり約束させた、でしょう?」
「それはあんたもだろ……メタグロス、メガシンカしてコメットパンチ」

メタグロスが光輝き、その体が浮き上がる。地につけていた鉄腕を振り上げ。4本の腕全てが一回り大きくなったメタグロスの本気の姿。それがジャブの様な一撃ではなく、鉄腕を思い切り振りかぶり、彗星の如く勢いのある拳を放つ。この威力の前にさっきジェムは手も足も出なかった。マリルリの特性『力持ち』もクチートの特性『威嚇』も無力だった。

「カラマネロ、リフレクター」
「ラティ、竜の波動」

カラマネロが障壁を発生させるが、メタグロスの鉄拳はそれを打ち破る。だがそこへさらに竜の波動が相殺しにきて、威力を弱められた。

「さあ行きますよ。カラマネロ、催眠術!」
「出番だよミロカロス、神秘の守り」
「……!」

 相手を眠りに誘う術をかけようとしたところに、美しい虹色の鱗を持つポケモンが現れて不可思議なベールが彼らを包む。すると術の効果は無効化され、ダイバもメタグ
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