マブラヴ
1504話
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り……それは、ソ連にとってとてもではないが対処出来ないだろう。
つまり、俺を連れてこの場所に立った時点で夕呼の企みは既に成っていた訳だ。
「霞も姉妹と会いたいわよね?」
「……はい」
小さく、だがしっかりと確実に頷いた霞の言葉は、そういう意味では決定的だったといえるだろう。
何をしようとしても、サンダークにこの状況を覆すだけの手札は存在しない。
……まぁ、俺を含めて完全に消滅させる事でも出来れば話は別だったかもしれないが、少なくてもソ連にそんな真似が出来る筈もなかった。
「そう。……サンダーク中尉、私が貴方と話している間に、霞をスカーレットツインの2人と会わせてあげたいのですが、構いませんよね?」
構いませんか? と聞くのではなく、構いませんよね? とサンダークが話を聞かざるを得ない状況になっている。
うん、こうなると、サンダークは夕呼の掌の中で踊る事しか出来なくなるな。
まぁ、それは仕方がないか。元々オルタネイティヴ3の成果を自分達で独占していたのだから。
それが夕呼に知られなければ良かったのだが……夕呼がカリンダ基地に来た時点で、その願いは見事に砕け散ってしまう事になった。
「……2人を連れてきてくれ」
サンダークの近くに控えていたソ連軍の軍人が、サンダークの言葉に頷いて去って行く。
パーティ会場の中にいるクリスカとイーニァを呼びに行ったのだろう。
「ありがとうございます。では、私達はお話をしましょうか」
艶然とした笑みを浮かべてそう告げる夕呼は、コーネリアではないが魔女と呼ばれるのに相応しい姿だ。
……魔女ではなく、横浜の女狐とか噂されているらしいけど。
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