マブラヴ
1504話
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者といった連中はニーズヘッグや、何よりも最新鋭のファブニールを見る事が出来たのは嬉しかったのか、結構嬉しそうにしている。
そんなパーティの中で、当然のように皆は俺やスレイに話し掛けようとしているのだが、お互いがお互いを牽制しているせいか話し掛ける事が出来ていない。
いや、お偉いさんとの会話は別に嬉しくないから、いいんだが。
この中で俺達と気楽に話せるのは、それこそ夕呼や霞以外だと、それこそ日本から来ている崇継や恭子、悠陽といった面子か。……月詠もいたな。
だが、そんな者達も他の国とのお偉いさんと話をするのに忙しい。
当然だろう。今の日本は、間違いなく世界でもトップクラスの国力を持っている。
その上、更に3人ともが若く、美形で独身。
こうなれば、当然のように言い寄ってくる相手には事欠かないだろう。
……まぁ、政略結婚というのは色々と厳しいかもしれないが。
そもそも、征夷大将軍の崇継と崇宰家当主の恭子、煌武院家当主の悠陽だ。
もし口説いたとしても、それはつまり日本に来る事になる訳で……それを許容出来るかと言えば、答えは否だろう。
いや、中には純粋に魅了されている奴もいるんだろうけど。
実際、崇継と話をしているどこぞのお偉いさんの娘と思しき相手は、目を潤ませ、頬を赤くしているんだし。
崇継がその気なら、それこそ本気でお持ち帰りされてしまうだろう。
さすがにそんな真似はしないと思うが。
そんな中、夕呼が俺と霞を引き連れて向かっている先は……ソ連軍のサンダーク。
その時点で、何を目的としての行動なのかを理解出来てしまった。
更に、何で俺を連れてきたのかというのも、考えるまでもない。
俺の前で決定的な言質を取ろうというのだろう。
サンダークも、夕呼が……正確には俺を連れた夕呼が近づいてくるのを見て、更にその近くに霞がいるのを見て、一瞬だけだが顔を顰める。
普段冷静なサンダークがそんな真似をするのだから、これは余程に予想外のものだったのだろう。
夕呼と霞だけが近づいてくるのであれば、何とでも理由を付けて逃げ出せたかもしれないが……俺がいては、それも出来ない。
そんな真似をすれば、シャドウミラーに対して思うところがありますと態度で示しているようなものだろう。
「ごきげんよう」
「……初めまして、ミス香月。まさか貴方にこんな場所で会えるとは思っていませんでした」
眉を顰めたのは、ほんの一瞬だけ。
サンダークは笑みを浮かべると夕呼の方にそう声を掛ける。
そして、続いて俺の方へと視線を向けて、小さく頭を下げた。
「アクセル代表、今日の模擬戦には感嘆しました。強いというのは、今までの事を思えば当然ですが、それでもまさかブルーフラッグに参加した全ての小隊……それも、上
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