『HEAVY』
[8]前話 [2]次話
どこにも無い何かに期待して、勝手に裏切られた気になってた。
どこにも居ない誰かに期待して、勝手に裏切られた気になってた。
自殺を繰り返す度、絶望感が半端なくて全てに幻滅してた。
誰か此の躰の血を全て抜いてください。
全てから目を背けたい。
もう終わらせたい。
毎日毎日そう思いながら生かされていた。
狼狽えるアナタも本当はどうでもいいくせに。
いつもいつも迷惑だなって思ってるでしょ。
公務員なんて所詮そんなもん。
心配なのはいつだって自分の立場だった。
『もしもたったひとつだけ願いが叶うなら』
あの頃なら間違いなく願った。
『今すぐ殺してください』
何を犠牲にしてでも関係なかった。
死ぬことばかり考えてた。
強烈な執着だった。
世の中の構造が変わらないなら、世の中の決まり事とやらが変わらないなら、掬われることなど無いと悟ったから。
『先のことは解らない。とりあえず今は我慢して頑張ろう』
まずアナタを殺して良いですか?
所詮そんなもん。
世の中腐ってるし大人は腐ってるから。
所詮そんなもん。
ほんの少しでも期待した私が馬鹿でした。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ