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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
闇-ダークネス-part2/血塗られた記憶
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るんだ。みんな銃や手榴弾で立ち向かってたけど、あの化け物たちに…」
化け物、と聞いてシュウたちは全員顔を見合わせた。内戦地にて探知されたビースト振動波、そしてつい先ほどのビーセクタの出現、もしや…と誰もが思った。
「ビーストが、やはりここに…?」
「だろうな」
愛梨の一言に、相槌を打ちようにシュウが閉める。ビーストがかかわっているのなら見過ごすことはできない。
「すいませんが、ひとまずあなたの家まで案内してもらえますか?」
「は、はい…!こちらです」
男性は立ち上がり、シュウたちを自分の家へと連れて行った。
森の向こうに続く道。季節は夏。照り輝く道のりは暑さとの勝負だったが、シュウたちは男性の住む村に着くまで耐え抜いた。
途中の、田んぼの広がる道を行ったときは日影が一つもなくて苦労したものだった。
すると、道中でシュウたちは前からバケツを運んでいる二人組と遭遇した。一人は少し日焼けした肌の色からして、現地で暮らしている少女。もう一人は…腰にカメラとヘルメットを括り付け、迷彩服を着た青年だった。
「あ、すまない。少し道を通してもらえるか?」
「え?あ、すいません」
シュウたちは邪魔にならないよう、二人に道を譲った。
「ありがとう。さ、セラ。行くぞ」
「うん!」
青年は礼を言うと、自分がセラと呼んだ少女と共に歩き去って行った。
「セラ、前よりも笑うようになってくれたなぁ…」
男性は青年とともに去って行った少女を見て、安堵した表情を見せた。
「あの二人は?」
シュウがなんとなく、今の二人について尋ねてみる。
「ああ、あの小さい子はセラっていうんです。親を亡くしたのに、笑顔を失わず、ひたむきに村で働いてくれている子なんですよ」
「隣を歩いていた男の人は?現地の人っぽくないような気が…」
セラとともに行く青年についても愛梨は尋ねてみた。なんとなくだが、あの青年がこの地域の人間には思えなかった。あのセラの家族かとも思ったが、容姿も似ていない。
「ああ、彼は確か外国から来た人です。名前は確か…ジュンだったか。いやぁ、ジュンもセラによくしてくれてますよ。彼が来てからセラの笑顔がより輝いて見えるようになってる気がするんです。まるで兄妹のようで、私たちも見ていて微笑ましい物ですわ」
「外国人で、ジュン…日本人みたいだな」
シュウはジュンを呼ばれた男の去って行った方角を見ながら呟く。
「いやまてよ…俺、あの人知ってますよ!」
すると、何かを思い出したのかスタッフの一人が声を上げた。
「名前は確か、『姫矢准』。芸能人のスキャンダルとか、議員の不正行為、業界のブラックな裏側を次々とカメラに収めて暴いた凄腕カメラマンですよ!テレビでも見たことがあります!」
「そんなにすごい人なのか!?」
これにはシュウや愛梨も驚かされた。テ
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