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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
闇-ダークネス-part2/血塗られた記憶
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敗したらどうしようかと思ったよ。ケビンも無事でよかった…」
スタッフの一人に褒められたが、シュウは乾いた笑みを見せた。
「しかし、これはよい結果でしたね。さらに研鑽を積めば、さらにすごいものを作れますよ」
「いや、実はもう一つすでに作っておいたものがあるんだ」
意気高揚するスタッフの一人に、シュウは手に持っていたケースからあるものを取り出す。
さらに大きなサイズの銃器…それもナイトレイダーたちが後に使うことになる武器の一つ、ディバイドランチャーに似たカラーリングのマシンガンだった。
シュウはそれに、ディバイドシューターをグリップとしてセットする。
「一応『ディバイドマシンガン』って名前を付けてる。元々ディバイドシューターはこれの部品に過ぎない。でもこいつなら、体長10mのビーストでも確実に仕留められると思う。
今は、これを発展させた『ディバイドランチャー』ってのも考えてるんだ」
「すごい…これなら万が一巨大なビーストが現れても!」
「でも、心配ね…これを悪用する人たちがいないといいんだけど」
スタッフの一人が興奮する一方で、愛梨はある一つの憂いを抱く。ビーストを殺せるほどの兵器。当然殺傷力もすさまじいに違いない。それを、戦争などで人を殺すために使われることになれば、あまりにも悲惨な結果となる。しかも人同士での争いに使われるとなると、ある意味ザ・ワンが起こした惨劇よりも残酷だ。
「帰ったら、指紋の認証機能でもつけてみるよ。確かに、誰にでも使えるもののままだったら、危険すぎる代物だしな」
愛梨の一言で改善点を見つけることができた。人を守るための武器である以上、誰にでも扱えるなんてものにしては危険だ。忘れないように記憶にとどめておくことにした。
「あとはこれに最低限の射撃機能を付けるのも…」
シュウがパルスブレイガーを見て呟く。この時期のこれには、今のパルスブレイガーとは違って、武器としての役割を果たせる機能はなかったらしい。
すると、ガサッと物音がした。思わずシュウたちは銃器を構えて、揺れる茂みに銃口を向けた。
「ま、待ってくれ!」
現地の言語が聞こえてきた。すると、茂みの中から一人の中年の男性が両手を挙げた状態で姿を見せた。
「あんたらか?今の化け物を倒したのは…?」
男性が手が使えない代わりに、視線で何かを指す。その先にあったのは、すぐ傍に倒れていたビーセクタの遺体だった。
「ええ…そうですけど」
愛梨がその問いに答えると、男性は鬼気迫る表情で土下座し、シュウたちに向かって懇願した。
「た、頼む!助けてくれ!!」
急に土下座され、シュウたちは困惑する。
「え、えっと…いったいどうしたんですか?何かあったんですか?」
とりあえず尋ねてみると、男性は顔をあげてきた、
「このあたりで化け物がうろつくようになって
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