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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
闇-ダークネス-part1/始まりの記憶
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黒部ダムの底に存在する基地、フォートレスフリーダム。
後輩であるシュウとは、1年前…憐がバイトをしている遊園地で彼もまた働いているところで知り合った。
彼がナイトレイダーAユニットに配属されたときは驚いたが、それ以上に端正なその顔には深い闇が立ちこめ、それを孤門と同じように気にしたのか副隊長である凪が率先して彼の監督を務めるようになった。
シュウは誰にも自分の昔のことを明かさなかった。しかし彼の心に残り続けている何かを払い、彼を助けたいと思った孤門は、
彼の過去のことについて調べ始めた。
以前、憐の事を調べた際に彼の顔を一瞬だけ顔写真で見たことがあったので、憐の誕生に深いかかわりのある『プロメテウス・プロジェクト』のサイトをもう一度閲覧し、今度はシュウのことについて調べることにした。
そんな時、いつものように立体映像としてイラストレーターこと吉良沢優が孤門の前に現れる。
これまで組織内で孤門が成してきた事で彼を高く評価していた吉良沢は、孤門にシュウのことを明かし始めた。

「そんな…」
孤門は吉良沢の口からシュウの過去を聞いて唖然とした。大切な人を失ったばかりなのに、戦いに駆り立てられていたという話を聞いて、孤門は納得しがたい思いに駆られた。
「寧ろ、彼はナイトレイダーに入れるべきではないと考えるべきじゃないんですか!?今まで散々苦しい目にあってきたのに…大切な人を失った矢先で、また戦いに借り出すなんて!」
孤門の今の反応は、吉良沢には予想通りであった。とはいえ、冷酷さに完全に徹し切れない彼自身も
「君の言いたいことはわかるよ。
だけど、孤門隊員。そうも言ってられない理由が、彼にはあるんだ」
「なんですか…その理由って?」
「それは……」
吉良沢は、言いかけて一度、言うのを躊躇って言葉を途切れさせた。
「イラストレーター?」
「…孤門隊員。これから言うことは紛れも無い真実だ。でも、憐のときと同じように、君に彼を思う気持ちがあるのなら、目を背けないで聞いてほしい」

吉良沢から聞かされた真実。それは…孤門の耳を実に疑うものと鳴った。

「なんだって……シュウが……!?」

それは孤門にとってあまりにも衝撃的過ぎる事実だった。

それも、『最悪級』の真実だった。





「…う……」
シュウは、目を覚ました。頭がボーっとする。いつぞやのような感覚だ。
目覚めた彼の鼻についたのは、鉄のような臭いだった。ボヤけていた視界がはっきり見えたとき、彼は反射的に顔を上げた。
「これは…!?」
周りに見えたのは、死体。黒い鎧…アルビオン兵たちの死体の山だった。何かの戦いでも起こったのか、ひどくボロボロの有様だ。
何が起こったんだ?ティファニアたちは無事なのか?俺は確か、ロサイスでまた現れたあの男が…
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