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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
帰郷-リターンマイカントゥリー-part8/断ち切れない家族
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ん。我らもお前の気持ちを深く考えていなかったのも原因だ」
娘への、謝罪の言葉だった。
「今回お前に着けた婚約者が、侵略者の手先の擬態だと気づかずにのこのこ連れてきてしまった。すまぬ…」
「お、お父様が謝るなんて、そんな…」
逆に謝られたルイズは狼狽えてしまう。
「お前には結果として浅はかなことをした以上、お前の言葉に耳を傾けねばならん。当然、陛下のお耳にもな」
「姫様…?ここに来られたのですか!?」
「あなたが寝ている間にね。まったく、陛下が来るというのに、寝坊助なんだから」
「まぁまぁ、お姉さま。ルイズはあの事件で疲れていたんです。大目に見てあげてくださいな」
どうやらルイズはアンリエッタが来訪する直前まで眠っていたらしい。エレオノールが結果的に出迎えができなかったルイズに呆れた様子を示すが、カトレアはそんな姉にあまりカリカリしないように言った。
そのアンリエッタは、サイトとアニエスを連れてルイズたちのいる会食の席にやってきた。
「よ、ルイズ」
「姫様。それにサイトも…!」
アンリエッタに続き、サイトもこの場にやってきたことに、ルイズは目を見開く。
「まさか、ヴァリエールにも怪獣が現れるなんて…ウルトラマンが間に合わなかったらどうなっていたか…連れ戻されただけならまだしも、そのようなことを聞いては、嫌でも飛んできたくなりますわ」
「…では、陛下。教えていただけますね?なぜ、ルイズを我らに相談なく召し抱えていたのか」
「…ええ。そのつもりもあってきました。公爵夫人」
相手が陛下であろうとも…鋭い視線をアンリエッタに向ける公爵夫人、カリーヌに浴びせられ、アンリエッタは息をのむも、女王として毅然とした態度を崩さなかった。
サイトがルイズの傍らに立ち、アンリエッタは公爵夫妻と向かい合う形で席に座って、ルイズを召し抱えた理由を明かした。

これまでトリステイン…いや、ハルケギニアは怪獣や黒い巨人、そして異星人による被害を何度も受けることになった。しかもそれにかこつけて、よからぬたくらみを抱く貴族たちの暴走も強まる。その被害状況をなんとか最小限に押しとどめるためにも、アンリエッタはただちに信頼を置ける者たちをかき集めることにした。その一人がルイズだった。
だが、ルイズはそれだけじゃない。
遥か昔、始祖ブリミルが扱っていたとされる失われた伝説の系統『虚無』に覚醒した。
その力は異星人やレコンキスタが喉から手が出るほどほしがるほどの力で、その力でタルブ村の戦いにおいて、ウルトラマンたちに力を与えたという…。

「…虚無。そう言ったのですね」
「ええ、そうです。ルイズが目覚めた系統はあの伝説の『虚無』なのです」
普通に聞いても、信じられないことだった。
虚無は歴史に消えた系統で、サイトたち以外で信じている者といえば、信
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