第16話 集う因縁
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「これは昨日感じたって、何所に行くきだ士郎!?」
「悪い!用事が出来たからまたあし」
「お前も今感じた発生地点に行く気だろ?昨日と同じで!」
「なっ!?」
昨日の事を百代に話した覚えなどない士郎は心底驚く。
まさか鉄心さんかとも思ったが、百代の反応からして違う様だ。
「お前が昨日シーマと共に、行方不明事件のエリアに向かって行く所を見たんだよ。その時も今みたいなのを感じたが、今思えばあの夜の感覚にもかなり似てたしな。行くなら私も行くぞ」
「馬鹿言うな、行かせられるワケ無いだろ!」
「何時何所に行こうと、お前に私を止める権限などあるものか!それに昨日のあの事件の少し前に川神院に来たらしいじゃないか。まさかと少し前から感じてたが、爺から何か言われてるのか?」
す、鋭い!と、士郎が動揺する顔を百代は見逃さなかった。
「やっぱり爺の差し金か。なら絶対私は行くぞ!止めても無駄だ!」
「ッ!」
此処まで行くと最早百代は梃子でも動かない事を士郎は知っていた。
それ故に、こうなっては腹を括るしかないとも判断した。
最早遅いが、自分の運のなさに今日ほど呪った事も無いと、憤りを禁じ得なかったとも。
「・・・・・・・・・分かった。けど警察が来てたら直に引く事が条件だ。いいな?」
「解ったから早く行くぞ!」
そうして不本意ながら士郎は百代とともに現場に向かうのだった。
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