第42話 剣客、無双を振るう
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ぶ。
流石によけられないと察したのか抜刀斎は刀一本で20以上飛ばしていた魔力弾を斬り払い、迎撃して見せた。
「なっ!?」
「生憎だが、この程度の弾丸など、目を瞑っていても容易く捌けるぞ?」
「くっ、だったら………!」
「む?」
抜刀斎が気づいた時には四方八方隙間が無いほどに先ほどの20どころか40〜50以上の魔力弾を待機させていたのだ。そして…
「これで……どうだ!!!」
その言葉を引き金に待機していた大量の魔力弾が一斉に襲い掛かり、抜刀斎に殺到した。
しかし……
「おおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
獣…否、鬼神の如き咆哮を上げながら抜刀斎はその手に持つ刀で己に襲ってくる全ての弾丸薙ぎ払った
「なっ!?」
「言ったはずだ。この程度の弾丸など、目を瞑っていても容易く捌けると」
「くそっ!!」
「それに“ある御仁”に頼まれたのはリオン殿の援護だけではない。『ある少年の抹殺を最優先にせよ』と言われているのでな」
「なに…?」
「その対象は『今後我らの最大の障害の一角になる恐れが高い。速やかに排除せよ』と命令を下されたのでな。故に……」
刀を鞘に収め、一度目を閉じ、居合の構えた途端…
「恨みは無いが……コチラの都合の為に、死んでもらう!ユーノ・スクライア!!」
抜刀斎は呼吸を整え、次の瞬間眼を大きく見開き大きく叫びながら障害を避け、ユーノに狙いを定め、駆け抜けた
「しま……っ!」
「ユーノ君!!」
「「ユーノ!!」」
不意を突かれたとはいえ、一瞬のうちに対峙していたクロノを避け、そのカバーに入っていたなのは達を無視し、ついにユーノの眼前に迫った抜刀斎はユーノだけに聞こえるように呟いた
「恨んでかまわない。どれだけ人々のために刀を振るっても俺のいく先は地獄だからな…」
「え……?」
「おしゃべりが過ぎたな」
そう呟いた抜刀斎は迷うことなく手に持つ刀を振り上げた
「では、死ね……」
小さく呟いた抜刀斎は何の躊躇いもなく刀を振り下ろした
「やめてぇぇぇぇぇっ!!!」
なのはの悲痛な叫びが耳が痛くなるほど響き渡った。そして抜刀斎によって血に染まるユーノが地に伏せると誰もが思った。しかし実際は違った
−−−ギィィン……ッ!−−−
抜刀斎の刀が弾かれたのだ。だがその武器の主はクロノ達でも海斗でも茜雫でもなかった。なぜなら抜刀斎の足元に翡翠の輝きを放つ剣が刺さっていたのだ
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…
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