第42話 剣客、無双を振るう
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並の戦士なら卒倒しそうな闘兵衛の鬼の様な凄まじい睨みを受けながらも抜刀斎は涼しげな顔で受け流した
「それを証明するために戦場に来たのだ。“ある御仁”から『何があっても目標の抹殺、および夜叉の姫君と仲間を絶対に逃がせ』と命じられている」
リオンもまた助太刀と言って突然現れた剣客に不審な眼差しを向け、闘兵衛はリオン以上に疑問の視線を向けながら問いを投げた
「なら、貴方はどうやってこの戦場を切り抜けるのかしら?見ての通り味方は私を入れて3人と1匹。オマケに連戦に次ぐ連戦で疲労困憊。こんな状況でどうやって打破できるのか、よかったら教えて欲しいわね?」
挑発染みたリオンの質問に対して抜刀斎は腰に差していた刀を抜き、途轍もない殺気を放ちながらリオンの質問の答えを出しながらクロノ達に狙いを定めた。
「ならばご覧に入れよう。この程度の子供ら相手など、拙者……いや、俺1人で十分だということをな…!」
「「「「っ!?」」」」
「っ!?させるかっ!!!」
これをマズイと感じた海斗はすぐにクロノたちの援護に回ろうとするが闘兵衛に邪魔され、動けなかった
「くそ!どけ おっさん!!」
「そうはいかん。あのガキ共は後々厄介になりそうじゃからのう……悪いがここで死んでもらう!!」
海斗と闘兵衛が闘っているすぐそばでは茜雫はリオンと激しい戦闘を繰り広げていた。
「いい加減に退きなさい夜叉姫!!」
「そう言われて『はいどうぞ』って言うと思ってんの海戦姫!!」
「ぐっ…!この……」
「そこを……」
リオンと闘兵衛に邪魔をされ、クロノ達の援護に回れず海斗と茜雫も余りのもどかしさに獣の如き叫びをあげた
「「どぉけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」」
そんな2人の叫びは普通の人間を恐縮させるには十分な叫びだが、この場にいる者は全員が普通の人間ではなかった。そんな叫びをモノともせず、左頬に十字傷をもつ赤髪の剣客はクロノ達に襲いかかった。
抜刀斎が放つ殺気に反応したクロノは仲間に指示をさけんだ。
「っ!?ユーノ!、シールドを張れ!!」
「っ!!」
クロノの叫びに反応し、ユーノがシールドを張る動きと抜刀斎が刃を振り下ろすのはほぼ同時だった。彼の動きが僅かに速く、凶刃がなのはに届くギリギリの瞬間、ユーノの翡翠のシールドが仲間たち全員を覆うシールドを展開し、何とか守りぬいた。
しかしここで諦める抜刀斎でもなく、一瞬のうちにクロノ達の視界から消えたかと思えばまるで空を舞うかのように高く跳び上がり、渾身の一撃を込めた刃が振り下ろされた
そうはさせないとクロノの魔力弾が飛
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