第42話 剣客、無双を振るう
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抜刀斎と名乗る謎の剣客が現れる数分前、高いビルから眺めている者たちの心境は穏やかとは言えなかった………
白いロングコートを着た銀髪の青年ライゼルと腰まで届く漆黒の長髪、紺色の僧侶の服を纏い、腰や背中にあらゆる武器を装備し、鴉のような黒い嘴の形をした黒い面を付ける青年仁九朗、自衛隊員の様な迷彩服を纏い、銃火器や数本のナイフを装備した猫耳と2本の尻尾を持つ少年又兵衛。そして炎のような紅い髪、純白の着物、紺色の甲冑を装備しながら腰に刀を差し、狐の面を着けている女性月野白夜達は突然現れた海斗達に衝撃を覚え、戦闘に参戦する為に一気に駈け出そうとしていた。
「大兄貴、こりゃ流石にヤベぇんじゃねぇのか?よりにもよってアイツ等が出たんじゃ、リオンの不利は確実だぜ?」
「又兵衛の言う通りだ。兄者、このままでは……」
「わかってる。仁九朗、又兵衛、私たちも出るぞ。白夜、悪いがこれ以上は……」
「仕方ありませんね。クマが送ってくれたという助っ人が間に合いそうにありませんし……“あのお方”には私の方からうまく伝えておきましょう」
「感謝する。では仁九郎!又兵衛!出る………………」
「…………兄者?」
「出るぞ」と言いかけたライゼルは何かに気付いたのか突然ビル群の彼方に視線を向けながら目を大きく見開き、まるで有り得ないモノを見ているような表情をしていた。仁九郎もそんな兄にどうかしたのか声をかけようとしたその時…
―――ドゴオオオオオオオオォォォォッッ!!!―――
「うわっ!!」
「何だっ!?」
「…………………」
突然の爆発の轟音と爆風に怯む又兵衛と周囲に敵が居るのではと辺りを警戒する仁九郎。しかしライゼルだけは先程からビルの彼方のある一点を凝視しながら微動だにしていなかった。
「ライゼル殿?如何された……」
動かなくなったライゼルに流石の白夜も不審に思いながら声をかけると、ライゼルは突然笑い出した。
憤怒と歓喜、憎悪を込めた笑い声をあげながら
「く……くくくくくくくくくくくくくくははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!ハーハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッ!!!!」
「あ、兄者!?」
「お…オイオイ、
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