暁 〜小説投稿サイト〜
とある3人のデート・ア・ライブ
第十章 仮想世界
第8-4話 一方通行と四糸乃と琴里
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よしのん『この時間って何も面白いのやってないよねー』

四糸乃「……ドラマは、面白いよ……!」

よしのん『多分そう思ってるの四糸乃だけだと思うよ?あーくんは……』

一方「興味ねェよ」

よしのん『だよねー。でも四糸乃が浮気やら不倫やらしまくっている夫婦のドロドロの話を好んで見るとはねー。まさか士道君とそういう関係になりたいの?』

四糸乃「よ、よしのん……!そんなんじゃ……!」

よしのん『あーくんはどう思う?」

一方「知るか」

よしのん『……いや、もう少し真面目に答えてよ』

四糸乃はさっきからずっとあたふたし、一方通行は目を瞑って相槌を打っている。よしのんは人形なので表情は分からないが……声色からして混乱しているだろう。

しかし、これは彼らのほぼ日常だ。

よしのんが四糸乃と一方通行に絡み、四糸乃は困惑し、一方通行は適当に返す。

これが、彼らにとっての『普通』の日に起こること。





だが彼らは『普通』の人生を歩んでこなかった。

一方通行も自分の本名を忘れているし、四糸乃はこれが自分の本名かさえわからない。

科学者には脳をイジられなりたくもない学園都市の第一位になったり、過去の記憶を全て失って気づけば精霊になっていたり。

事情は人それぞれだが、それは『普通』の人生とは程遠いものだった。




だから。





こんな日がずっと続けばいいのに、と。









心の奥底で静かに、そう思った。






ーーーー
ーーー
ーー







琴里「あー……」

一方「………何してンだ?」

琴里「疲れたー……」

ある休日のお昼のこと。

五河琴里は夜遅くに帰って来たサラリーマンのように気がたるませてソファに身体を預けていた。

一方通行はテレビを見たがらもう一つのソファを背もたれ代わりにして座っていた。

琴里「朝からフラクシナスで仕事してたのよ……」

一方「………」

琴里「だからお昼作って」

顔だけこちらに向けて捨てられた子犬のような寂しそうな声でそう言った。

恐らく士道か上条なら二つ返事でYESと答えていただろう。

だが相手が悪かった。

一方「俺が作れるとでも思ってンのか?」

一方通行はそれに動じない。感情の起伏が人より少ないせいなのか、ただ単に女の子に興味がないのか。

琴里「作れるでしょ。そんな高度な頭脳があるなら」

一方「面倒せェ」

琴里「んー?一方通行はお昼ご飯食べたの?」

一方「缶コーヒーで十分だ」

琴里「あんたねぇ……」

その言葉に琴里は呆れた。まさか自分
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