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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
最大の好機
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ーゲットの弱点を見上げる。対するソフィアはそこを守ろうと手を伸ばすが、コンマ数秒遅かった。

「人魚の型!!」

鞘に納めたまま刀を振り上げ、少女の脇腹を強打する。その瞬間、バキッと嫌な音が周囲に響いた。

『ソフィア選手!!弱点部位へのダメージにより退場です!!』
「うぅ・・・そんな・・・」

新技の前になすすべなく弱点を撃ち抜かれた少女は悲しそうな眼差しでこちらを見た後、フィールドの外へと転送されていく。

「次はお前だ、シリル」

ソフィアが完全に消えたのを確認してから顔をこちらに向けるカグラさん。その間も俺はそれらしい五文字をコールしているが、一向に動きを止められる気配がない。

「仕方ない・・・」

ウェンディとシェリアはリオンさんと交戦中で手が離せない。ここはもう大将対決に持ち込んでもいい場面だろう。

「敵能力分析、見える能力、スペル攻略」

ただし、カグラさんをいつでも動けなくできるようにスペルのコールは引き続き行っていく。ちょっと焦ってて時々こっちが使用している文字が入っているスペルをコールしてしまうけど、その辺は多目に見てほしい。

「スペルのコールか・・・確かに一番効果的ではあるが・・・」

鞘ごと腰から抜いていた彼女はそれを元の位置に納めると、ゼロから一気に加速してこちらに迫ってくる。

「コールするのに集中しすぎて、無防備になっているぞ」

向かってくるカグラさんに対抗しようと戦闘の構えに入った。はずだったのに、

「うわっ!!」

電光石火の如き攻撃が腹部を直撃しそうになり、寸前で回避するのがやっとだった。

「水竜の翼撃!!」

刀の頭の部分を打ち込んできたカグラさんに水の翼を作って放つが、さすがの身のこなしであっさりと回避されてしまう。

「水竜の・・・咆哮!」

ひとまずスペルのコールをしている時間はなさそうだ。余計なことを考えながら戦っていたら、あっという間にやられてしまう。

「はぁっ!!」

俺が放った水のブレスを抜刀した刀で真っ二つにする。俺も成長してきてなかなかブレスの力が強くなってきていると思っていたけど、彼女の前ではまだまだ力不足だったわけか。

「怨刀・不倶戴天!!」

ブレスを切り裂いた勢いそのままに地面を強く蹴り、空中に高々と飛び上がる。ここから重力も使って攻撃してくるんだろうと推測し、目を全開にして動きを見る。

「剛の型!!」

予想通りの攻撃を仕掛けてきたので、その場から前に出て交わすと、すぐさま両手首を合わせて振り向く。

「雲竜水!!」

反転させた力も利用しての水圧攻撃。それは俺が元いた場所を強く叩き付けていた彼女に見事に直撃した。

「ぐっ!!」

カグラさんの弱点バッジ
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