最大の好機
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「!!」
後ろから二つの魔力を感じ、すぐさま体を反転させる。
「北風!!」
「翼撃!!」
神の風と竜の風が合わさりリオンさんを強襲するが、さすがは蛇姫の鱗のエースといったところか、二つの交わる風の隙間を縫っていくように軽々交わしていく。
「そっちは任せるぞ!!カグラ!!」
「わかった」
今から追いかけては到底間に合わないところまで行ってしまっているソフィアを見て標的にされているカグラさんに任せて自分はシェリアとウェンディの相手をすることにしたリオンさん。
カグラさんはそれを受け、猪突猛進してくる少女を見据えて剣を構える。
「ふふっ、カグラちゃん隙だらけ」
さん付けからいきなりのちゃん付けに嫌な予感を感じたのか、その場から離れようと横っ飛びするカグラさん。
「ありゃ、逃げないでよぉ」
横に飛んでいった彼女を見ていたソフィアは少し距離をおいて立ち止まると、両手の人差し指と親指でひし形を作り、彼女をその枠の中に捉えようとする。
「ソフィア!!それをやったら本気で殺す!!」
「キャー、カグラちゃん怖い〜(笑)」
女の子は誰だって可愛くというふざけたネーミングの魔法を発動しようとしているソフィアの視界に捉えられないように動き回りながら睨み付けるカグラさんだったが、肝心のソフィアは全く怖がっていないようで、完全におふざけモードに入っていた。
「ならば・・・」
いつまでも指で作ったひし形を崩さない少女にイライラしてきた彼女は避けるための行動から彼女へと突っ込む行動へと移行する。
「やられる前に殺る!!」
明らかに殺意を感じさせる目をしている剣士は、自分を辱しめようとする少女を叩き斬ろうとトップスピードで走ってくる。
「うわっ!!キタ!!」
勢いよく迫ってくる彼女の姿に一瞬体をビクつかせたソフィアだたが、一直線に向かってくるなら予測ができるはずとあえて体勢を崩さない。
「イメ――――」
果たしてどんな衣装に変えようとしているのかはわからないが、彼女の趣味である女の子女の子した服に変えようとしているんだろうが、それよりも早く・・・
「遅い!!」
カグラさんが彼女の懐に入っていた。
「もらった!!」
少女の右腰に付けた弱点バッジを切り裂こうと剣を振るう。
「わっと!!」
しかし、寸でのところで腰を引き、ソフィアはギリギリ退場から逃れていた。
「ちょっと!!今本気で殺そうとしてなかった!?」
「安心しろ。痛みを感じないように一瞬で殺ってやる」
「それは安心できないよ!!」
一度距離を開けてカグラさんの殺気を抑えようとするソフィアだが、よほど日頃の恨みが溜まっているのか、彼女の
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